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週刊アニメ時評 第23回

秋の夜長にメカバトル! 期待の秋クールスタートのロボットアニメ

 その一方で、武装神姫たちは主人公に対する好意を寄せ、時には普通の女の子のように恥じらい、愛情を表現もする。これがまた、ペットのようにかわいらしいのだ。

 これだけだと、また「フィギュア萌え族」だのなんだのとバッシングを受けそうだが、いざアクションシーンが始まると巨大でゴテゴテしたメカニックパーツが武装神姫たちの全身を覆い、3D映像を駆使したアクロバティックで非常にスピーディなバトルを繰り広げる。

 本作の3D監督を担当するのは、『IS』や『創聖のアクエリオン』も手がけた井野元英二。その名前は知らずとも、仕事ぶりは作品を通して多くのアニメファンが知るところだろう。とにかく少年の心を燃え上がらせる「かっこいい」と「かわいい」。そして、思わず手元に置いておきたくなるようなヒロインたちのキャラクター設定など、心揺さぶられる要素がこれでもかと詰まっているのだ。

 ちなみに、本作の主題歌や劇伴を手がけるのは織田哲郎だ。90年代、良質なアニメソングを多数生み出した彼のハイクオリティなサウンドにも注目したい。

 そして10月11日より、アニメファン最大の注目タイトル『ROBOTICS;NOTES』(フジテレビ系)がスタートする。ゲーム版に続き、昨年テレビ版が放送され、来年には劇場版の公開が予定されているヒット作『STEINS;GATE』と世界観を同じくする「科学アドベンチャーシリーズ」最新作の本作にも、ロボットが登場する。本作ももともとはゲームが原作だが、アニメ作品としてロボットがどのような活躍を見せてくれるのか。放送が待ち遠しい限りだ。
(文=龍崎珠樹)

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