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「なんだ、このヤロー!」予想のつかない劇的ラストを見逃すな!!『アウトレイジ ビヨンド』

or2photomain.jpg(C)2012『アウトレイジ ビヨンド』製作委員会

 「全員悪人」のキャッチコピーで注目を集め、大ヒットを記録した北野武監督・主演のバイオレンス映画『アウトレイジ』(10)。ヤクザ同士の壮絶な権力争いを描いた同作の続編が、10月6日公開の『アウトレイジ ビヨンド』(R15+指定)だ。

 関東最大の暴力団組織・山王会は、5年前の熾烈な抗争を制し会長にのし上がった加藤(三浦友和)と、壊滅した大友組の生き残りで加藤に取り入った若頭の石原(加瀬亮)を中心に勢力を拡大。いまや国政にまで影響を及ぼすほどになり、警察は危機感を強めていた。警視庁“マル暴”の片岡(小日向文世)は、関西の巨大暴力団・花菱会に目をつけ、表面上は友好関係にある東西の組織を対立させようと画策。さらに片岡は、獄中死したと思われていた元組長の大友(ビートたけし)を仮出所させ、ヤクザ同士のつぶし合いを加速させる。

 「度を超した怒り・狂気」(outrage)を強烈な残虐シーンで視覚的に表現した前作を受け、本作は一触即発の怒気を帯びた激しい言葉の応酬と、観客にじわじわと痛みを想像させる間接的な表現で「その先」(beyond)を描く。バイオレンスとエンタテインメントの融合という道を極める、北野監督流の“落とし前”がここにある。従来は善人役の多い三浦、小日向、西田敏行らも北野作品の中で見事にワルになり切っている点も見どころ。桐谷健太と新井浩文の若さ、高橋克典のクールさも男の色気を添える。

 「全員悪人、完結。」がキャッチコピーの今作で、彼らが果たしてどんな結末を迎えるのか。あるいは、たけし扮する大友が復活したように、終わったと見せかけて次につながる伏線を張っているのか。予想のつかない劇的ラストを、ぜひ映画館で目撃していただきたい。
(文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉)

『アウトレイジ ビヨンド』作品情報
<http://eiga.com/movie/56609/>

最終更新:2012/10/05 20:00
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