TBSがことごとく惨敗! “サクッと軽い”夏ドラマ総まとめ
#ドラマ
■『ビギナーズ!』で、不純な動機で警察官になる男性が続出!?
今期は、特にTBSのドラマが揃って惨敗。夜9時台にして最終回5.7%という悲しい結果を出した藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)主演『ビギナーズ!』(TBS系)もその一つ。当初より、厳しい警察学校において、主人公が茶髪だったり、教官による体罰がコミカルに描かれるなど、リアリティが疑問視されていた同作。最後までその路線は変わらず、漫画原作であることを割り切って見ることが視聴者に求められたが、ドラマ全体に漂う生真面目な空気が、それを難しくしていたのかもしれない。
最終回では、警察学校の夜の屋上で、藤ヶ谷演じる落ちこぼれ生徒が、剛力彩芽演じるクラスメイトに「おれ、お前のこと好きだわ」と告白。対し、剛力は「ずっと待ってたんだよっ」と100点の表情で返事をし、イチャイチャ……。この放送後、突然「お母さん! 俺、警察官になるよ!」と言い出し、のちに「思ってたのと違う!」と後悔するいたいけな青年が続出しないことを願いたい。
深夜ドラマはというと、丸山隆平(関ジャニ∞)が体当たりでダメサラリーマンを演じた『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(テレビ朝日系)、菜々緒が恥ずかしいコスプレに挑戦した『主に泣いてます』(フジテレビ系)が共に全話平均5%台。どちらも映像や音楽にこだわりが見られ、今どきの作風が若者を中心にハマッたようだ。
一方、同じく夜11時台の山田優主演『VISION 殺しが見える女』(日本テレビ系)は、映画『NIGHT HEAD』や『アナザヘヴン』で有名になった飯田譲治氏が脚本を手掛けるも、テレビドラマにしては見せ方がスタイリッシュすぎたのか、全話平均3.1%と伸び悩んだ。
派手さはなかったが、ドラマフリークのための通好みの作品が多かった印象の夏ドラマ。10月からは、ついに新相棒の成宮寛貴が登場する『相棒season11』(テレビ朝日系)をはじめ、キムタク主演の月9や、GACKTが活躍する『悪夢ちゃん』(日本テレビ系)、『家政婦のミタ』(同)の遊川和彦氏が脚本を手掛ける『連続テレビ小説 純と愛』などが始まり、とても華やかな印象だ。併せて、主要キャラクターがドッキリの落とし穴に落ちて亡くなったり、椿鬼奴がセックス中毒OL役で出演するなど、すでに話題の昼ドラ『赤い糸の女』(フジテレビ系)も佳境に向け、展開が見逃せない。この秋は、夏以上に連ドラに期待できそうだ。
(文=林タモツ)
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