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メガバンクとサラ金、ノルマ優先で審査ゆるゆる?

審査書類は偽造でも融資OK!? 大手サラ金社員が“裏”指南

 つまり、収入証明書をとにかく提出してもらえばいいということであるが、例えば、消費者金融から融資を受けることを目的に、収入証明書を偽造して提出する行為は、有印私文書偽造と詐欺という犯罪に当たる。

「消費者金融業者側としては、貸すことが商売。提出された書類が偽造かもしれないと思っても、多くは、よほどひどい場合を除いて、それを咎めるようなことはしない。うちから借りたいというお客様がいれば、うちは、お客様にいかに貸し込むか。それしか考えていない。正直、収入証明書の偽造・改竄のほか、企業などの在籍確認でも、ちょっと怪しいと思うものでも審査は通す」(A氏)

 事実、銀行や消費者金融のローン審査では、その審査において、偽造の可能性が高い書類でも、審査を通し、融資を行うことがほとんどだという。もし、なんらかの事情で、この偽造が発覚したとしても「それは偽造を行った側が悪い」(同)という理屈からだ。つまり業者側は、借り入れ希望者のつくウソに、上手に騙されたフリをしてくれているということだ。

「たとえ書類に偽造・改竄、勤務先に勤務実態がなくとも、滞りなく利息も含めて返済してくれればそれでいい」(同)というのが、業界全体の共通認識である。

借入額100万円以下ならば、ほぼ審査なしで融資

 また、銀行のフリーローン、消費者金融業者のローン商品など、借入額100万円以下の融資ならば収入証明書は不要としているところがほとんどだ。すでに消費者金融業者などからの借り入れがあっても、その合計額の合算が100万円を超えておらず、かつ年収の3分の1を超えていなければ、収入証明書は不要である。

「属性により多少の異なりはあるが、それでも100万円以下の融資ならば、ほぼ自己申告の年収であれば融資は可能。もしこの融資額でも年収が低く、総量規制を超えているようならば、『提携する銀行のフリーローンでの申し込みならば、対応できますよ』と勧められる」(A氏)

 低所得にあえぎ、消費者金融での融資が受けられない人ほど、銀行のフリーローンを活用すべきということだ。

申し込み書類には「高い属性」を書く

 さて、申し込み書類に記入する“属性”とは何か。これは職業であれば、給与所得者か自営業者なのか。住居が持ち家なのか借家なのか。その他では家族と同居か、あるいは1人暮らしなのか、という、借り入れ者個人の区分、区分けのことである。

「一般に自営業者は、銀行でも消費者金融でも借り入れは難しいといわれている。しかし、たとえ自己申告といえども、収入の額が多く、勤務先の在籍確認を取れれば、それは優良なお客様。貸し出せる額、目いっぱい、融資させていただく」(A氏)

 おおむね、銀行、消費者金融どちらも借入額100万円以下ならば、よほど低所得でない限り、融資は可能だという。

「収入証明書の提出なしなので、こちらとしては自己申告の収入額を信じるしかない。だから、収入額はできるだけ多く書いてほしい。あとは実際は1人暮らしでも、提出書類に『家族と同居』とあれば、借家でも属性は高くなる。ただし、電話は固定電話があること。携帯電話のみの人はどうしても属性は低くなり、融資そのものができなくなる」(同)

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