DaiGo vs 藏本天外……「メンタリスト」争奪戦の行方
#DaiGo
藏本天外という人物を知っているだろうか? 彼の肩書は「ハイパーメンタリスト」。そう、今人気のメンタリストDaiGoと“カブっている”肩書なのだが、この藏本氏率いる日本メンタリスト協会なる団体が「メンタリスト」「メンタリズム」の商標を登録申請していたことから騒動が起きた。概要は8月に「NEWSポストセブン」が報じた通りだが(http://www.news-postseven.com/archives/20120806_135521.html)、場合によっては、DaiGoはメンタリストの肩書を使用できなくなるかもしれないという。
申請後の登録はまだのようだが、商標登録されると、知的財産権のひとつとして法律で保護され、映画やテレビ、書籍で使う場合は、使用料が発生したり、商標権者が第三者に使用禁止も求めたりできるようになってしまう。
だが、そもそも日本で「メンタリスト」「メンタリズム」という言葉が普及するようになったのは、DaiGoの活躍によるところが大きい。それなのに、この肩書が広まったところで、今年4月、横から突如出てきて藏本氏に、「メンタリスト」「メンタリズム」を商標登録申請されてしまったのだから、心中穏やかではないだろう。
では、法律上は“本家メンタリスト”となってしまうかもしれない藏本氏とは、どんな人物なのか?
同氏の公式ホームページにあるプロフィールによれば、藏本氏は1960年生まれの52歳。さらに「物理学の観点から心理学を解析した独自理論『物理性心理学』を確立。その理論を元に『天外メソッド』と呼ばれる先進的なメンタルケアメソッドを用いて、過去20年間で2万人を超えるカウンセリング、セラピーを行う」としている。「メンタルケア」をするから、「メンタリスト」ということなのだろうか?
YouTubeにアップされている、藏本氏主演の映画『メンタリスト響翔』の予告編を見ると、メンタリストとは「相手の意識をレベルアップする者。行動と感情をコントロール可能にさせるプロフェッショナル」という。ストーリーは、藏本氏演じる響が、心の病に苦しんでいる人々を救うというものだった。どうも、DaiGoの言うところの「メンタリスト」とは、少々趣が異なるよう。メンタリズムはイギリスが発祥で、20世紀半ば頃からエンタテインメント化し、今では、海外ではメジャーな娯楽として定着しているといわれる。こうした流れをベースに、DaiGoは独自に心理学や運動力学、言語学などをトリックに結びつけ、イチから日本向けのメンタリズム概念をつくったとしている。
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