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【バック・トゥ・ザ・80'S】Vol.11

「赤いきつね」がロボットに変形!? カップ麺が僕らのご馳走だった時代のヒーロー「テレコマ戦士」!

02terekoma.jpgカップ麺やお菓子の箱が……。
03terekoma_.jpgなぜかロボットに変形! おもしろカッコいいぜ!

 シリーズ当初のどんぶり型カップ麺が変形する「どんぶりマン」以降も、カップヌードルのような縦長カップ麺が変形する「カップマン」、スナック菓子のパッケージが変形する「スナックマン」、ペプシコーラなどのジュース缶が変形する「ドリンクマン」、コロコロコミックなど子どもたちが大好きな雑誌が変形する「ブックマン」など続々と新シリーズを展開。最終的に55弾まで発売されるロングシリーズへと成長したのである。

 余談だが、シリーズ当初はテレコマ戦士のボディにどんぶりマークの真っ黒なシールが貼られており、およそ24℃で「一味」「七味」「とうがらし」「ラー油」といったスパイスの絵柄が浮き出る仕組みになっていた。そのスパイスはじゃんけんのような四すくみの関係となっており、友達と「どんぶりマン」を使った簡単な勝負ができるようになっていたが、極意書(説明書)によると「君のアイディアでルール等を決め、君達の対決法(遊び方)を考えて遊ぼう」という、実にアナログな時代らしいゆるい記述が。

 また、「スナックマン」「ブックマン」にはチョロQのようにプルバックで走行するギミックが搭載されていた。お菓子の箱や漫画雑誌が疾走する意味はよくわからないが、「とにかくロボットに何かギミックを盛り込むべし」の精神は実にタカラらしい。

 このマインドがかつて「ダイアクロン」「ミクロマン」「トランスフォーマー」といった変形ロボ玩具群を生み出し、80年代後半にはアニメ『魔神英雄伝ワタル』の『プラクションシリーズ』や、90年代から現在もシリーズが続いている『ビーダマンシリーズ』などにつながっていったのではないだろうか。

 ちなみに、テレコマ戦士誕生以前の1983年、カップ麺型のミニチュアを使った神経衰弱ゲーム「ぴったしめんめん」が、今はなき野村トーイより発売され大ヒットを記録していたほか、1988年には伝説の駄菓子「ケンちゃんラーメン新発売」(これが正式名称である)がサンヨー食品より新発売されていたことを考えると、やはり80年代は今以上にカップ麺が身近なおやつとして子どもたちに認識されていたように思える。

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