「嫁が久々に笑ってくれて……」“調子に乗れない芸人”AMEMIYAインタビュー
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7月25日、ピン芸人のAMEMIYAが『日本の歴史はじめました』(双葉社)を出版した。「冷やし中華はじめました」という歌ネタで一世を風靡した彼が、日本の歴史を歌にするという大胆な試みに挑戦。付属のDVDにはAMEMIYAが熱唱する映像も収録されていて、一石二鳥の内容となっている。この本が完成するまでの知られざる苦労について聞いてみた。
――この本では50個のテーマごとに歴史的事実をもとにした歌が載っていますね。これは受験勉強などの役に立つと思いますか?
AMEMIYA まあ、覚えておくと多少は役に立つのかなと思うんですけど、史実が入ってるのは歌の中の前半だけですからね。後半はAMEMIYAの妄想です。豆知識とかではないので、えっ、大丈夫かな、という不安はこの仕事のお話を頂いたときからありましたし、今もありますね。
――ある意味では、AMEMIYAさんの歌ネタが50本入っている「ネタ本」という感じですよね。
AMEMIYA そういうことになりますね。
――ということは、ネタを作る苦労は相当あったんじゃないですか?
AMEMIYA はい、非常に苦労しました。これをやるというお話を頂いたとき、結構忙しい時期だったというのもあって、50曲作るのに時間が3日ぐらいしかなくて。非常に苦労したんですけど、何とか作って収録に臨んだんですね。そうしたら、最初の10曲ぐらいを録ったときに監督さんに「AMEMIYAさん、このネタってこれでいいですか? もうちょっといけるんじゃないですか?」って言われたんですよ。それで僕も「その言葉を待っていた」って思ったんですよ。やっぱり妥協するわけにはいきませんから。そこからは直しながらやっていったので、朝から始まって夜の9時ぐらいまでに終わる予定だったのが、結局は次の日の朝までかかりましたね。だから、DVDを見ていただくとわかるんですけど、曲によって元気良く声が出ているのもあれば、声がかすれてるところもあるんですよね。そこも楽しんで見ていただければいいかなと。
――完成したDVDはご自分でもご覧になったんですか?
AMEMIYA 久々に僕の部屋に嫁を入れて、一緒に見ましたね。それまであんまり口をきいてくれなかったんですけど、このDVDを見て久々に笑ってくれたので良かったです。これを出すときは本当に不安だったんですよ。「大丈夫かな?」って。自分で一生懸命考えて出してるわけですけど「面白いのかな?」みたいな。
――他の人がどう思うかわからない、ということですか?
AMEMIYA 自分ではそのときは面白いと思って出してるんですけど、その後に「これ、面白いのかな?」みたいな気持ちになりますね。「冷やし中華はじめました」も、最初は面白いかどうかわからなくて。
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