「習近平次期主席が暗殺される!?」中国ネット界で不穏なウワサが拡散中
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(文藝春秋)
中国の次期最高指導者に内定しているといわれる習近平副主席について、不穏なウワサが広がっている。
中国版Twitter「微博」では、「危険が迫り、身を隠している」「すでに身体に何かが起きたのでは?」などと、さまざまな臆測が飛び交っているのだ。
その背景には、副主席が9月1日を最後に、公の場に姿を見せていないことがある。そればかりか、予定されていたクリントン米国務長官やシンガポールのリー・シェンロン首相、デンマークのヘレ・トーニングシュミット首相など、各国首脳との会談も相次いでキャンセルされている。
これに対する当局の不明朗な対応も、臆測を広げるのに十分だ。10日に行われた中国外務省の定例会見では、記者らから副主席の状況に関する質問が集中したが、「関連情報に補足はない」「報告できる情報がない」と答えるにとどまっている。国内メディアの報道では、ある党指導部関係者が「日課の水泳中に背中を負傷しただけ」と明かしたというが、各国首脳との会談もキャンセルして10日以上も公の場に出られないとなると、ただのケガではなさそうだ。
こうした中、「微博」上のウワサはエスカレートするばかりだが、副主席の死の可能性について言及するような書き込みは、相次いで削除されている。
習新主席が正式に任命されるとみられていた中国共産党第18回全国代表大会は、当初秋に開催される見込みと伝えられていたが、この時期になっても正式な開催日は発表されておらず、来年に持ち越されるとの見通しも出ている。
次期指導部の椅子をめぐる政権争いの中、最高指導部入りが確実視されていた薄熙来が失脚するなど、政権争いが続く中国共産党。何か想定外の異変が起きていることは確かなようだ。
(文=牧野源)
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