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日刊サイゾー トップ > 海外  > 怒れる人民のインティファーダ!? 中国自爆テロブーム

怒れる人民のインティファーダ!? 中国自爆テロブーム

china_0914.jpg※イメージ画像 photo by Jorge Lascar’s
from Flicker

 9月3日、中国山東省栄成市の村で、役場への陳情を拒まれた男が自ら爆発物を爆破させ、即死。付近にいた6人も負傷するという事件が発生した。

 自爆テロといえば、中東やアフガニスタンなどの紛争地ばかりで起こっているようなイメージだが、実は最近、中国国内で頻発しているのだ。

 5月には、雲南省昭通市巧家県の村役場で、自宅の立ち退きに抗議する20代の女が自爆し、この女を含む4人が死亡、16人が負傷したばかりだ。

 さらに1月には、湖南省婁底市の住宅で、旧正月を翌日に控えた大みそかの一家団らんの場に、体に爆薬を巻きつけた男が侵入し自爆。男を含む5人が死亡し、6人が負傷している。犯人は、被害者一家と宅地問題でトラブルになっていた隣人だったという。

 そのほかにも、昨年11月には山西省臨汾市の小学校に侵入した男が爆発物に点火し、男は即死。教員と児童合わせて6人が負傷。10月には、黒龍江省ハルビン市で、男が火薬を爆発させ自殺する騒ぎも起きており、中国国内での自爆事件はここ1年ほどの間だけでもまさに枚挙にいとまがない。

 こうした自爆事件の頻発の背景について、広東省ブロック紙の社会部記者はこう話す。

「少し前までは、社会への激しい憤りを持った人民による、抗議の意味や恨みを込めた焼身自殺がはやっていたのですが、 あまりに頻発するので日常茶飯事化してしまい、ニュースにもならないほどに陳腐化してしまった。そこで、よりインパクトのある自殺方法として出てきたのが、自爆というわけ。中国では、日本とは比較にならない爆発力の爆竹が製造されていて、メーカーによる火薬の管理もずさん。死に至る威力の爆発物を簡単に作ることができるのも一因でしょう」

 しかし、やがて自爆が廃れたら次は……? 考えるだに恐ろしい。
(文=牧野源)

最終更新:2012/10/10 16:50
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