日本では報じられない、イチロー移籍の本当の理由とは?
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メジャー全球団の右翼手では最低
ベイカー記者は、イチローに取材し、高まっている批判をどう受け止めているか、聞いていた。
これまでもメディアの批判をバネにしてがんばってきた、とイチローは答えている。
しかしながら、近年の出塁率、長打率とも「メジャー全球団の右翼手では最低」で、「野球殿堂入りの有資格者といわれるほどの選手ではあるものの、打撃では軽量級のブレンダン・ライアン(今期絶不調の遊撃手)より出塁率が低く、リードオフ役まで追われてしまったこの38歳にとって、今後のマリナーズに居場所を見つけるのは簡単ではない」と手厳しい。
実際、今期のマリナーズでのイチローは、打撃、守備ともに衰えが明らかだった。3番を打ったり、1番に戻ったり、2番に下がったりと打順が安定せず、あおりを受けたほかの若手の調子を狂わせた。守備でも、信じられない悪送球が目立つようになった。
7月に入ると、自己最悪の25打席無安打を記録した。守備では、チーム記録だった12試合連続無失策を、自らのエラーで途絶えさせた。
大リーグでは、シーズン中の正式トレードは、7月末に締め切られる。7月に入ると、イチロー・バッシングは嵐のような様相を呈してきた。
7月17日には地元のラジオ番組で、「もしイチローが今期末、3年の大型契約をマリナーズと結んだら?」と聞かれたマリナーズの元外野手が、「吐き気がするよ」とコメント。
イチロー批判キャンペーン
シアトル・タイムズも連日、スポーツ面、ウェブサイトでイチロー批判キャンペーンを展開した。
「シアトル在住のスーパー・スターといえば――。イチ…。オー、ノー。今さら。やめてくれ」(7月12日、コラムニストのジェリー・ブルワー氏)
「悲惨なほど成績の悪い38歳が、将来を担う若い選手を犠牲にして試合に出続けるのを見たくない」(7月19日、ベイカー記者ブログ)
「年末には、どう見ても技術的に衰えが明らかで、不相応な年俸をもらっていて、若手の台頭を阻んでいる、ある選手の契約が終わる」「(イチローの年俸)1800万ドルを使って、チームの穴をいくつか埋めれば、チームはかつてなく幸せになる」(7月22日、ラリー・ストーン記者)
「最近のイチローは打てないだけじゃない。守備では、突然、20歳のルーキーのような送球ミスをする」(7月22日、ベイカー記者ブログ)
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