リクルートの1兆円上場で不安視されるイケイケ社長!?
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もう一つ気になるのは、新社長・長峰岸氏の経歴だ。裕福な美容院の息子として生まれた峰岸新社長は80年代、立教大学でイベントを企画するプロデュース研究会に所属し、幹事長として学園祭を復活させた。大学時代からの友人にUSENグループの宇野康秀氏がいる……と、どこかキーワード的に「渋谷で働く社長」的な浮かれた感じがいなめないのだ。
上場で得る資金で、世界に打って出ると宣言したリクルートだが、このイケイケ感はどこかバブル的だ。やはりリクルートの正体は今でもバブル的なのかもしれない。
2014年“ホテル戦争”再び
「週刊ダイヤモンド 8/25号」の特集は『日本のもう一度泊まりたい! ベストホテル』だ。ホテル業界がこの秋、期待しているのが、東京で10月12~14日に開催されるIMF(国際通貨基金)・世界銀行年次総会だ。この年次総会は「最大の国際会議」とされ、187の加盟国から財務省や中央銀行の首脳など公式参加者だけで1万人。民間企業の非公式参加者を含めて2万人が来日する見込みだという。東京国際フォーラム、帝国ホテル、ホテルオークラ東京で会議が行われ、20のホテルが政府要人の宿泊先として指定されているという。経済効果は200億円。この機会を活用して、日本のよさをアピールしようと各ホテルはさまざまな趣向をこらしているという。
今年もホテルは話題が盛りだくさんだ。5月17日には皇居を目の前にしたパレスホテル東京がリニューアルオープン。IMF・世界銀行年次総会の直前の10月3日には日本で唯一、建物そのものが重要文化財という東京ステーションホテルがリニューアルオープンする。
パレスホテル東京と東京ステーションホテルは老舗ホテルながら好対照な再開業となっているという。パレスホテル東京は「年内の結婚披露宴の予約がすでにほぼいっぱいの状態」で宴会が中心だ。一方の東京ステーションホテルは歴史や鉄道ファンという固定層の宿泊客が期待されているという。
また、90年代には憧れとされたラグジュアリー(高級)ホテルも激変している。まず、87年にセゾングループが日本初のラグジュアリーホテルとして開業したのが、ホテル西洋銀座だが、今年5月、現在の経営主体である東京テアトルの子会社がホテルの立つ敷地の売却を決断せざるをえなくなった。売却額は178億円でホテルは来年5月で閉鎖される。
そして90年代には94年開業のウェスティンホテル東京(目黒区三田)、95年のパークハイアット東京と並んで、“新御三家”とされたフォーシーズンズホテル椿山荘東京(92年開業)だが、今年をもって、カナダのフォーシーズンズホテルとのフランチャイズ契約を解消。運営する藤田観光は来年1月からはホテル椿山荘 東京としてリニューアルするという。なお、東京駅に近接する「フォーシーズンズホテル丸の内 東京」はフォーシーズンズホテルの経営で、まったく別だ。
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