「絶望の中の微かな希望」作者が語る『ウシジマくん』と『ドラえもん』の共通点
#映画 #マンガ #インタビュー
ヤミ金業者「カウカウファイナンス」のウシジマ社長を主人公に、欲望に堕ちてゆく人々を描くマンガ『闇金ウシジマくん』(小学館)。コミックスの売り上げは累計500万部を突破、山田孝之主演で映像化されたドラマ版は、深夜ながら高い視聴率を獲得した。
そして8月25日(土)、ウシジマくんが映画となって帰ってくる! ドラマ版を踏襲したキャスト陣に加え、映画版にはAKB48の大島優子が出演。この公開を記念して、日刊サイゾーでは原作者の真鍋昌平氏にインタビュー取材を敢行。顔出しNG、取材時間はわずか20分……。厳戒態勢の中、いま最も冷酷なマンガを執筆する真鍋氏を、固唾をのんで待ち受けた……。
「よろしくお願いしまーす」と入ってきた真鍋先生は、意外にも爽やかな好青年。物腰も柔らかく、笑顔もチャーミングだ。まさかこの人から『闇金ウシジマくん』のような冷酷な物語が生まれているとは、にわかに信じられない……。
――とても爽やかな人柄に、びっくりしました。てっきり、もっとイカツイ人なのかと……。
真鍋昌平(以下、真鍋) 「こういうヤツが描いているのか……」と思われるのがあまり好きではないんで、顔は出さないようにしているんです。
――ギャップがありすぎて、逆に好感度が上がりそうです。ところで、映画をご覧になった感想はいかがでしょうか?
真鍋 冒頭のシーンから、すごい作品だなと思いました。セレブたちのパーティーのシーンなのですが、金持ちのおじさんたちはTシャツ姿。彼らはいつも空調の効いた環境で生活をしているから半袖でいいんですよね。また、周囲に集まる女の子たちも、損得で考えるビッチな雰囲気を醸し出している。細部の美術に至るまで、スタッフのこだわりを感じました。こういった仕事は、スタッフ全体の熱量が上がらないと絶対に作れないですよね。
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