「アイドル文化は歌舞伎に並ぶ日本の芸術となった!」111組732名参加のアイドルフェス・TIFを検証
#アイドル
また、でんぱ組.incは、TIFの出演3回目にして初のメインステージ。夢眠ねむは「皆さんのおかげで出演できました」と目をウルウルさせながら語り、ぱすぽ☆の玉井杏奈は足のケガから1カ月ぶりに復帰し、涙を見せた。最年少で強めキャラの玉井だが、その涙には仲間への友情と、パッセン(ファン)への感謝があふれていたはずだ。それぞれの思いを抱えながら流した彼女たちの涙、夢を追いかける信念はファンの心に間違いなく届いたはずだろう。
■メンバーを成長させる握手会 ファンから受けるアドバイスの効果
会場では、各グループの握手会ブース「「GREETING SQUARE」も設けられた。誤解されがちな握手会だが、多くのファンはメンバーに“触れたい”というよりは、“会話したい”という思いで行っているのだ。特に今回のようにライブ後即話せる場合は、「あの曲のあの部分がよかった」「あの振りをもっと大きくしたほうがいい」など、ファン目線ならではの有益なアドバイスが得られる機会。少なくとも、「ダンス、カッコよかったよ」と言われるだけでも、メンバーにはモチベーションアップにつながるはず。ファンとの交流を作る機会は、実はメンバー、ファン双方にとって有益な部分もあるのだ。
そんな握手会だが、今回のようなアイドル盛りだくさんなイベントでは、アイドルがアイドルの握手に行くという思わぬ光景にも出会える。今回も、私立恵比寿中学が東京女子流の握手会に一般のファンに混ざって握手に行くという、激レアなシーンがあった。
■ファンも演者! 『モテキ』世代のヤングカップルも参加
比較的ユニークな人が多いのがアイドル現場の特徴だが、今回もインディヴィジュアルな個性を放つ人種が散見された。無料で参加できる「SMILE GARDEN」は特に人種のるつぼで、はしゃぎまわるピンチケ世代の無軌道な10代はもちろん、年季の入ったOAD(ヲタ芸・オーバーアクションドルフィン)を披露するヒョッロヒョロの初老男性、サングラス、日傘、ヒジまである手袋の日焼け対策完全装備でステージを見つめる謎の美女、モデル風美人二人組(タレントかとも思いきや、腕には客の証拠である黄色のリストバンド)、ノリノリでMIXを打つ彼氏を冷ややかな目で見る彼女など、シュールな人種に出会えるのもこのTIFならではだろう。だが、年齢、性別を超えて、どのファンもメンバーを盛り上げている様子は「みんな、いい笑顔してんな!」と思え、壮観である。
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