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日刊サイゾー トップ > エンタメ > アイドル  > アイドルフェスTIFを徹底検証

「アイドル文化は歌舞伎に並ぶ日本の芸術となった!」111組732名参加のアイドルフェス・TIFを検証

■妹分続出!! メジャー級グループのスピンオフ化が“止まンないっ!”

 TIFには、メジャー級アイドルの姉妹グループの出演も目立った。8月5日に西武ドームコンサートを行ったももいろクローバーZは出演していないが、その妹分で、同じスターダストプロモーション芸能3部所属の私立恵比寿中学、チームしゃちほこ、みにちあ☆ベアーズ、3B Junior. TEAM BLUE・TEAM REDと5組が参加。エビ中はDefSTAR RECORDSからデビューしており、愛知県で活動するチームしゃちほこはワーナーミュージック・ジャパンからデビューが決定。みにちあ、3B Junior.が一種、ジャニーズのJr.やAKB48の研究生に相当する育成枠の役割で、そこから芽が出たメンバーをグループにさせて売り出す方法論を確立した形だ。

 同じく、SUPER☆GiRLSからは、レーベル「iDOL Street」の候補生(ストリート生)から生まれた妹分・Cheeky Paradeが出演し、ストリート生も札幌、東京、大阪などの地域に分かれて出演した。同じエイベックスの中でもrhythm zoneのE-Girlsは、EXILEの所属事務所LDHのDream、Happiness、FLOWER、bunnyなどのメンバーが参加し、アイドルとは一味違う本格派の風格を見せつけた。もう一つ、プラチナムプロダクション系のプラチナム・パスポート所属のぱすぽ☆も、姉貴分・predia、妹分・palet、新グループ・パソラッテと「P」が付く4組が出演。賞味期限の短い女性アイドルだが、妹分を作ることで、ファンに同社、同レーベル内で“推し変”してもらい、囲い込みを行うという手法だ。ファッションブランドでも、若者向けの“セカンドライン”があり、プラダと若者向けのMIU MIU、GIORGIO ARMANIとEMPORIO ARMANIなどの関係と同様だ。

■ぱすぽ☆、Negicco、でんぱ組.inc、それぞれが流した涙の意味

 楽曲派、顔ファン、認知厨……アイドルやアーティストのファンにもさまざまな人種がいるが、女性が涙を流して心の琴線に触れなければ、それは人外と同義である。「TIF」でも3組のグループのメンバーが涙を流し、それぞれに各グループが背負う歴史をにじませた。

 参加した111組の中で、メインステージである「Zepp Diver City」に立てたのは22組のみ。この舞台は一種のメジャーの証なのだ。そのため、今回初めてこのステージに立ったグループには感慨深く、NegiccoのMeguは「一番大きい会場に出させていただき、本当にありがとうございます」と歓喜の涙を見せた。その涙はもちろん、彼女たちが持っているネギが目にしみただけではない。2003年から9年活動し、昨年はJA新潟みらいで行われた「梨の皮むき大会」に参加し、TIFには参加できなかった。そんなNegiccoならではの物語が、この涙の瞬間に垣間見られた。

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