目指すは京都の伝統とのコラボ!「京都国際マンガ・アニメフェア2012」
この秋、京都が熱い。京都市が主催する「京都国際マンガ・アニメフェア2012」が、9月21日から3日間の予定で開催される。
声優・水樹奈々が平安神宮で奉納公演を行うことで注目を集めているこのイベントだが、それ以外にも注目ポイントは多い。京都には、日本初の「マンガ学部」を擁する京都精華大学や、同大学と京都市によって設立された日本初の施設「京都国際マンガミュージアム」もある。アニメ制作会社・京都アニメーションも、もはや知らぬ人はいない存在だ。今年からは京都市の事業としてマンガ家を育成する「京都版トキワ荘」も展開している。
そんな都で開かれる西日本最大級の総合見本市が、このイベントだ。
フェア当日のイベントはもちろん見物だが、京都市はビジネスデーにも大きな期待をかけている。目的は、京都の地場産業とマンガ・アニメとのコラボ商品を生み出すことだ。
「ビジネスマッチングは、フェア開催の大きな目的のひとつです。マンガ・アニメファンの皆さんの定着も大切ですが、京都の企業が製造・販売している製品と、マンガ・アニメをどれだけコラボさせられるかも、成功の大きなカギになると思っています」
こう話すのは、京都市のコンテンツ産業振興課長・草木大さんだ。現在、日本酒や菓子を使った製品サンプルが作られているが、まだまだ不足気味の様子。ただ、最低でも3年はこのイベントを継続する予定なので、今回のフェアをきっかけに、来年には数多くのコラボ商品が並んでいることを期待したいところだ。
言うまでもなく、京都には長い歴史を誇る老舗が当たり前のように軒を連ねている。そうした商品とマンガ・アニメがコラボすれば、何か新しい未来が開けるのは間違いない。ちなみに、このイベントには門川大作京都市長が非常に力を注いでいるそうで、ビジネスをする場合、行政からの支援も受けやすいという部分もある。
「理想的なのは、国内だけでなく海外にも発信できる商品を生み出すことです。いま“京都のもんです”と持っていっても、価値があるものとすぐにわかるのは欧米の一部に過ぎません。マンガやアニメとコラボした商品をきっかけとして、京都産の品々の価値を知ってもらえればと思っています」(草木さん)
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