悩みは輪姦モノ!? 日本製AV1万本を手がけた中国語翻訳者の苦悩
#アダルト #中国
「中国人の性教育の教科書」といわれるほど、中国で普及している日本のAV。ネット上には、一日数十本におよぶ日本製AVが、日々違法アップロードされ続けているという話もある。
それらの中には、ご丁寧なことに、中国語の忠実な字幕が付いているものも少なくない。ストーリー性が豊かな日本のAVは、登場人物の会話内容を理解できたほうがより楽しめるのも確か。同じ作品であれば、字幕が付いているもののほうが、付いていないものよりも人気があるようだ。
ちなみにそうした字幕付きAVの多くは、台湾や香港で販売されているものが、何者かによって不法にアップロードされたケースが多い。
8月14日、中国大手ポータルサイトの「騰訊」は、あるAV翻訳者の苦悩を紹介している。
台北市に住む28歳の男性、陳さんは、木村拓哉出演のドラマを見たことがきっかけで日本語に興味を持ち、大学の日本語学部に進学。その後、大学2年次に翻訳業務を経験し、大学3年次には日本アニメの翻訳を請け負うようになったという。そのとき、彼に声をかけてきたのが、日本製AVの輸入業者。彼は、作品1本につき、2,000台湾ドル(約5,300円)でAV翻訳を受注することとなった。学生のアルバイトとしては割のいいこの仕事に彼は没頭。一日に3本を翻訳することもあり、月の最高収入は十数万台湾ドルにおよんだという。AV翻訳歴4年となった彼は、これまでに1万本近くのAVを翻訳。その経験から「男女一対一の絡みは翻訳しやすいが、登場人物の多い輪姦モノは難しい」と話す。
毎日一日中AVを見ているような生活なので、大学の授業には出ることはできず、7年在籍した後に単位不足で除籍処分となったという。
仕事でAVを見続けることができ、周囲からうらやましがられることも少なくないという彼だが、悩みがあるという。
「今ではAVを見ても、まったく興奮することはなくなってしまいました……」
それでも数億人ともいわれる中国AVファンの期待を背負い、彼は今日も男女のまぐあいを翻訳し続けている。
(文=牧野源)
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