トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 【鳥居みゆき×小明】対談

【鳥居みゆき×小明】小説とDVDとゾンビ映画と白ブタと永遠の女子高生についてのパラグラム

torii_akari0004.jpg

小明 ……。小説は、どれぐらいの期間で書かれたんですか?

鳥居 1年くらい幻冬舎で連載してたの。毎月書いてるから、全然繋がってなくて(笑)。いろいろ直して、量も増やして、タイトルも変えたって感じ。前は『4月1日』ってタイトルだったんだけど、「なんか違うな」って思って。「なんだそれ」って。「バカじゃねぇの?」「クソだな」って。

小明 そこまで思わなくても。最後はそれぞれの人生が交差して、ちゃんと繋がってましたよ。泣ける話もあって……。

鳥居 泣ける話あった? ひとつも泣いてないよ。『乾杯』が評判いいんですけど、女の子がすごい「感動した」とか言って、ホロッときてる感を出して、純粋な女の子と思われようとしてるんですよ(笑)。バカだな(笑)。

小明 自分で書いておいて見下すって、もう意味わかんないですよ!

鳥居 ひねくれてるの! あと、わかりづらいよね。『←ラブレター』には、ちょっとした仕掛けがあるのよ。親切心のやじるしがついてるでしょ。

《一部抜粋》
すみません、初めてお手紙を書きます。
きのう駅であなたに財布を拾ってもらった者です。
できたらお礼がしたいのです。
すごく嬉しかったものですから、連絡ください。

小明 わ! 気づかなかった! この章ぜんぶ縦読みじゃないですか! 意味も本文と交差してるんだ、わー!!

鳥居 気づいても気づかなくても楽しめる作品。

小明 テクニカル! お互いに劣等感を持った双子の姉妹を軸に、登場人物のねじれた恋愛模様や心の闇がいくつも交差して、最後はあたたかい気持ちになる、これかなり良い小説ですよね。

鳥居 大人になったからこそわかる余裕みたいな、そういう感じのお話にしました。ふふふ。

小明 たくさん重版がかかりますように! この本は、どんな人に読んでもらいたいですか?

鳥居 子どもから大人まで幅広く読んで欲しいですね(棒読み)。

小明 子ども、歪むなぁー!

鳥居 じゃあ、(村上)春樹に飽きた人とか東野圭吾に飽きた人が読めばいいよ。

12345
ページ上部へ戻る

配給映画