深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.184
人類を生み出した“創造主”との遭遇!! リドリー・スコットが物語るSF神話『プロメテウス』
2012/08/14 16:00
#映画 #パンドラ映画館
リドリー・スコット監督にとって原点回帰作と
いえるSFミステリー『プロメテウス』。
考古学者のエリザベス(ノオミ・ラパス)らは
35光年離れた惑星で“創造主”が残した遺跡を発見!
いえるSFミステリー『プロメテウス』。
考古学者のエリザベス(ノオミ・ラパス)らは
35光年離れた惑星で“創造主”が残した遺跡を発見!
『エイリアン』(79)でブレイクした“希代のビジュアリスト”リドリー・スコット監督にとって久々のSF作品となる『プロメテウス』。人間に“火”という文明をプレゼントしたギリシア神話の巨人神・プロメテウスの逸話をモチーフに、宇宙を舞台にした壮大なるトンデモストーリーを展開している。SF映画好きな人間なら、デジャヴな感覚に襲われるだろう。主人公たちを乗せた宇宙船が未知なる惑星に到着してからの展開は、「あっ、この光景は見たことある!」と背筋がゾクゾクッと来るはずだ。映画好きな人間にとっての懐かしい記憶と同時に、もしかすると人類は映画の主人公たちと似たような行為を犯しているのではないかという不安が頭の中によぎり、奇妙な感覚に陥る。
リドリー・スコット監督は、前作『ロビン・フッド』(10)で13世紀に成立した大憲章(マグナカルタ)の舞台裏には自由を愛する義賊ロビン・フッドの活躍があったという大風呂敷を広げてみせた。世界初となる“憲法誕生”秘話に続いて選んだテーマが、“人類の起源”という人間にとっての根源的な謎。一体、この地球上にホモ・サピエンスはどのようにして誕生したのか? もしかすると、高度な文明を持った異星人によって地球上に種が蒔かれたのではないのか? 映画という箱庭を使って、リドリー・スコット監督はその仮説がどれだけ信憑性があるかを探っていく。
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