サッカー五輪代表は、海外移籍で1億円稼げるか?
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そしてJ2の平均年俸に至っては、約300〜400万円というのが現状である。J2某クラブの人件費は1年で1億円、それを25〜30人の選手で分配しているわけで、台所事情はいかにも苦しい。
「所属選手の内、5人以上がA契約選手(年俸480万円以上)」というJリーグ規定があり、選手の年俸は当然ながら均一ではないため、J2以下になると年俸200万円のプロ選手もざらにいる。
ブンデスの有力クラブの選手が、たった1試合勝てばJ2の選手の年俸を上回ってしまうことを考えれば、プロサッカーにある明らかな格差を見る。もちろんブンデスには世界中の好選手が集まっているわけで、当然といえば当然なのだが……。
とはいえ香川は、09年シーズンまでJ2のセレッソ大阪でプレーしていた。彼はわずか3年にしてスターダムを駆け上っていったのだ。大きな夢がそこにはあり、原点にはJリーグがある。人生を劇的に変える可能性に、プロサッカーの魅力はあるとも言えるだろう。
「日本人として世界に名を馳せてやる!」
そうした気概を持つ若者たちが多く出てきていることは、先行きの明るさを大いに感じさせる。猛々しいまでの野心。それこそが、世界で自分の道を切り開いていく道標になるだろう。
(文=小宮良之)
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