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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 夏ドラマ初回レビュー【後編】

視聴者が求めているのは徹底したリアリティー? 夏ドラマ初回レビュー(後編)

 トップ10の中でも、とりわけ視聴者から好評価を得ているのが、税務署を舞台にした『トッカン 特別国税徴収官』。税金の取り立てに奔走する主演の井上真央のオドオドした演技が好評で、「画も地味で内容も暗いのに、真央ちゃんの演技のおかげで引き込まれる」「一生懸命なぐー子(井上の役名)がかわいくて、愛しくなります!」といった感想が多い。さらに脇も北村有起哉、鈴木砂羽、木南晴夏といった演技派俳優陣が固めているためか、内容そのものよりも、とにかくキャストの演技を賞賛する声が目立つ作品となっている。

 とはいえ、今のところ『京都地検の女』を除くと、どの作品もどんぐりの背比べ状態といえるだろう。

■「体中がむずかゆい!」月9の王道復活に賛否

 フジの月9ドラマ『リッチマン、プアウーマン』は、小栗旬演じるIT企業社長の資産家と、石原さとみ演じる暗い就活生が衝突を繰り返しながらも惹かれ合うさまを描く“現代版『プリティ・ウーマン』”とのこと。近頃、『ラッキーセブン』『鍵のかかった部屋』など、ベタな恋愛路線を避けていた月9だが、久々のいわゆる“トレンディードラマ”の復活に、バブル世代の女性は歓喜。「月9の王道LOVE! やればできるじゃん」「月9はこうでなくっちゃ!」と喜びの声がこだました。

 しかし、“やり手社長感”をベタに演出するシーンや、“運命の出会い感”を200%出すカメラワークなど、どこもかしこもコテコテな演出ゆえ、当然、拒否反応を示す視聴者も多く「15分見て、体中がむずかゆくなって見るのやめた」「女はともかく、普通の顔して見られる男っているの?」とリタイアした人も少なくないようだ。また、ベタな展開や、主人公が金持ちという設定に関して「韓流っぽい。さすがフジ!」と揶揄する声も多く、現段階では意見の分かれる作品となっている。

 また「面白そう!」と放送前の期待度がダントツで高かった『黒の女教師』は、ゆえに初回放送後「がっかりした」という声が多く上がってしまった。初回は、榮倉奈々、小林聡美、市川実日子演じる教師が、女子高生に脱法ハーブの売買をさせていた男を懲らしめるという話だったが、「脱法ハーブを吸うシーンで、火がまったくついてなくて萎えた」「ドラマは面白いのに、榮倉ははっきり言ってミスキャスト」などの否定的な感想が。

 一方で、「パンツスーツの榮倉のおみ足が美し過ぎる!」「榮倉の回し蹴り最高! あれが見られるなら毎週見る」「俺も蹴られたい!」と一定層にはピンポイントで響いたようで、足フェチにとって最高のドラマになりそうだ。

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