「尖尖」「閣閣」も可能? 四川省‟パンダ基地”のネーミングライツ制度
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上野動物園のジャイアントパンダ、シンシンが出産した赤ちゃんパンダが死亡した。同園で赤ちゃんパンダが生まれたのは24年ぶりのことだったため、経済効果は今後100億円を超えるとの試算もなされたが、 文字通り「捕らぬパンダの皮算用」となった。
一方、中国のネット上では、「小日本がパンダを殺した!」などという非難の声も上がっている。これは赤ちゃんパンダの誕生前に、石原慎太郎都知事が、都による購入が検討されている尖閣諸島をもじり、「『尖尖(センセン)』『閣閣(カクカク)』と命名し、中国に返還すればいい」と発言したことで、中国人の反感を煽っていたためだ。
この「尖尖」「閣閣」の命名計画も、結局赤ちゃんパンダの死亡により幻と消えてしまった。
しかし、あきらめるのはまだ早い。
「パンダ基地」の通称で知られる、四川省の臥龍パンダ保護センターには、同園で生まれたパンダの新生児の名付け親となることができる、ネーミングライツ制度があるのをご存じだろうか?
臥龍パンダ保護センターといえば、今回のシンシンの妊娠・出産に際して、上野動物園に専門家を派遣した、中国のパンダ研究の総本山だ。同センターのホームページによると、年間4万元(約50万円)を支払えば、パンダ1頭につき、ただ一人の里親「占有里親」となることができ、その見返りとして命名権が与えられるのだという。ちなみに同園によると、一度名づけられた名前は、終生変更されることはないとしている。
同園では、料金2,000元(約2万5,000円)で赤ちゃんパンダをだっこすることができるサービスも行っているが、このネーミングライツ制度も、重要な収入源の一つとなっているのだ。
財力と勇気のある人は、100万円でパンダ2頭の里親となり、「閃閃」「閣閣」と名付けてみてはいかがだろうか?
(文=牧野源)
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