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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > “不良の格闘技大会”で大波乱!!

「この世のゴミ」も「パトカー3台破壊男」も大集結!“不良の格闘技大会”THE OUTSIDER第22戦!!

“柔道四段 格闘技界のトリッキー・ガチャピン”
 Ryo(神奈川・27歳)

tos22_13.jpg1ラウンド0分58秒の早期決着。

 メインイベントで“キング・オブ・アウトサイダー”こと吉永啓之輔をチョークスリーパーで破り、65-70㎏級の新チャンピオンに輝いたのが、このRyoだ。

 以下は、試合後のRyoの記者会見から。

──試合の感想を。

「もっと辛い思いをするだろうなと思って辛い練習を凄くしてきたんで、あっという間に終わっちゃって、なんか喜ぶ間もないって感じ。寝技の回転体の中ですんなりバックを取れたので勝てましたけど、まさかああいう展開になるとは思わなかったです。まだ夢見心地ですね」

──勝った瞬間の記憶は?

「首に入ってもうほぼキマって、あとはこっちの手をズラせば入るなってことまで分かって、ズラしたら入ったんで、神様に祈りました。『これで終わってくれ!』って」

──今回の一戦にかける思いはどんなものだった?

「結果論で言ってしまったら失礼かもしれませんが、負けたら引退ぐらいの気持ちでやってました」

tos22_14.jpg勝ったRyoは男泣き。

──吉永選手のことを相当研究した?

「王者ですからね。王者は何が強いのかっていうことを徹底的に研究しました。吉永選手の強さを具体的に言うと、すべてにおいて上手いんですよね。長い手足を上手く活用しているので、間合いに入りにくいんですよ。あとは、グラウンドテクニックで言うと、『ここで絶対パウンドをもらっちゃいけない』という局面で、彼は必ずしっかりガードを取れる。局面局面において適切なことをできる強さ。それを今回は僕なりに研究し尽くした」

──今後の目標は?

「これに甘んじず、練習をしっかりしてもっと上を目指したい。やりたい相手は日本にも海外にもいます。アウトサイダーのチャンピオンって、海外の人とやっても勝てるぐらい強いんだな、と思われたい。そこらで煙草吸ったり遊んだりしてる奴らが僕を目標にしてくれたらうれしい。『あいつは凄い』と尊敬されるようなチャンピオンになりたい。一度しかない人生。そう思われたい気持ちはあります」

tos22_15.jpg負けた吉永は茫然自失。

 以下、前田日明の記者会見から抜粋。

──チャンピオンマッチの総評を。

「Ryoは吉永の動きを潰す作戦に出て、それがまんまとハマッたね。吉永は不用意にしょっぱなからグラウンドに持ち込まず、間合いを取ってヒット&アウェイでコンコン当てていきながらやって、2ラウンドでグラウンドに入ってから様子見したほうがよかったかも。今日の吉永はちょっと不用意だった。佐野君と初めてやった頃の慎重さはなかったね」

──王者交代について思うことは?

「どんどんクルクル変わればいいんですよ。みんな悔しくなって研究して、切磋琢磨すればいい。Ryoはアウトサイダーの選手たちにいろんなショック与えてるんで、いいですね。一時期は佐野君がそういう役目だったんだけど、今はRyoですね。その佐野君も、今日の調子だったらRyoとやらせても面白かったな、というぐらいよかったね」

──今後のアウトサイダーの展望は?

「地方へどんどん出て行きたい。関西、北海道、九州、沖縄とか。次回の横浜大会では、65-70㎏王者Ryoへの挑戦者決定戦やってもいいかなと」

 次回アウトサイダーは12月16日(日曜日)、横浜文化体育館で開催予定だ。選手募集、チケット発売などの詳細は、リングス公式サイト(http://www.rings.co.jp/)の発表を待て!
(取材・文=岡林敬太/撮影=長谷英史)

最終更新:2012/07/20 21:00
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