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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > “不良の格闘技大会”で大波乱!!

「この世のゴミ」も「パトカー3台破壊男」も大集結!“不良の格闘技大会”THE OUTSIDER第22戦!!

“群馬のリアルアウトロー”
 萩原裕介(群馬・29歳)
     VS
 “a.k.a 福岡製闘牛”
 ランボルギーニヨシノリ(福岡・24歳)

tos22_10.jpg萩原を攻めるランボルギーニ。敗れはしたがナイスファイト!

 初出場なのに第21試合という終盤にマッチメイクされたランボルギーニ。この大抜擢には一体、どんな根拠があるのだろう? 試合前のランボルギーニを控え室で直撃!

──初出場の経緯を教えてください。

「面白そうだなと思って応募しただけです」

──格闘技経験は?

「総合は1年ちょっとぐらい」

──今日の対戦相手の萩原選手は、アウトサイダーで4勝2敗1分の強敵ですが、何か対策は?

「別に何も」

──腕には自信ありますか?

「ですね」

──ストリートファイトの経験は?

「昔のことはあんまり話したくないです」

 ランボルギーニが口を閉ざしてしまったので、セコンドのダグラス(博多のギャングのリーダー)に話を聞く。

tos22_11.jpgランボルギーニとダグラス

──ダグラスさんから見て、ランボルギーニさんはどんな選手?

「まさにランボルギーニ。暴れ牛。赤いの見たらまっしぐら。そんな感じだから、俺がランボルギーニって名付けたんですよ。萩原選手がフェラーリだとしたら、こいつはランボルギーニ。甲高い音じゃなくて、低音の雷みたいなエンジン音がするぜ、みたいな」

──おふたりの関係は?

「同じギャングチームのメンバーです。彼は1つ下。イケイケの弟分ですね」

──プロフィールによると、ランボルギーニ選手のアマチュア戦績は7戦6勝1分。無敗ですね。これはどういう大会での成績でしょう?

「有名どころだと、GLADIATORなどにちょこちょこ出させてもらってます。三河幕府と団体戦やって、ウチの奴らが全勝したこともあります」

──そのときランボルギーニ選手は、誰とやったのでしょう?

「貴a.k.a悪魔王子」

──試合展開は?

「ローキックの足を取ってテイクダウン。そのまま一方的にパウンドラッシュ」

──パッと見、ランボルギーニ選手は紳士的な印象を受けるのですが。

「完全に猫かぶってますね(笑)。こいつは若気の至りの時代に、パトカーを3台破壊してますから。今は整体師としてまともな人生を送ってますけどね」

 何やら期待が膨らむキャラクターだが、試合は、期待を上回る内容だった。萩原の打撃を食らいつつも、終始前へ前へと攻め続け、タックルを執拗に仕掛けてはテイクダウンを何度も奪う。ランボルギーニの「馬力の凄さ」と「気力の強さ」が大いに伝わる戦いぶりだった。

tos22_12.jpgクロスカウンター!

 だが、結果は判定負け。バックを奪った際に、萩原の背中に反則のヒジ打ちを見舞ってイエローカード。この「減点1」が勝敗を分けた形となったようだ。

 試合を終え、控え室に引き上げてきたランボルギーニは開口一番、「喧嘩、楽しかったっす!」と笑顔でコメント。さらに「相手の心、折れてたの分かったし」と満足げな表情で語ったあと、「俺も折れた!」と付け加えて周囲の爆笑を誘った。

 一方、勝ったのに浮かない表情なのは萩原だ。「全然なんもできなかった。相手が強かったというより、俺が弱かった」と悔しさをにじませた。

 この一戦は、ベストバウト賞を受賞。ランボルギーニ個人はその他、サイゾー賞と根性賞も受賞した。

 以下は、前田日明の試合評。

「いろんな意味で面白い試合だったね。判定は3-0で萩原だったけど、ヒジ打ちの反則さえなかったら、自分としてはランボルギーニの勝ちですね。でも今回、萩原はスタミナが切れてグラウンドで押し込まれて苦しくなっていたけど、そんな中でもパンチをポンポン当ててポイントを稼いだ。上手いよね。萩原のパンチのセンスは、今のアウトサイダーの65-70㎏級の中では、一、二を争う感じですね」

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