「この世のゴミ」も「パトカー3台破壊男」も大集結!“不良の格闘技大会”THE OUTSIDER第22戦!!
#格闘技 #前田日明 #THE OUTSIDER
“リアル アマプロレスラー”
シバター・ホーガン(神奈川・26歳)
VS
“山形のアドレナリン・ジャンキー”
軽部秀和(山形・32歳)
アウトサイダーのイロモノとして人気が定着しつつあるシバター。総合格闘技の場でプロレス技をたびたび繰り出すため、相手はさぞかしやりづらいのではないだろうか?
試合前、対戦相手の軽部に話を聞いた。
──今日はどのように戦うつもりですか?
「さきほど佐野哲也選手から『本気でやっちゃってください』と助言されたんですけど、私の格闘モットーとしては、お互い仕事があるので、私の体も傷付かず、相手の体も傷付けず、相手の心だけを傷付けて帰ってほしい。……と思っていた矢先、シバター選手のTwitterを見たら『無職になった』と。だからちょっと、迷ってるんですよね。無職の人にそこまで心遣いしていいものだろうか、と」
──つまり、しょっぱなから全力で潰にかかる可能性もある、と。
「うーん………いまだに葛藤しています。セコンドの指示通り一気に勝負を付けるか、それともせっかくなので空気を読みつつ彼のスタイルに付き合うのか。実は付き合える自信もあるんですよ。私もこう見えてプロレスが好きなんで」
──シバター・ホーガンのモチーフである、ハルク・ホーガンのことは?
「よく知ってますよ。一般的にはアックスボンバーの印象が強いじゃないですか。でもあれは日本だけの決め技で、アメリカではハルクアップをしてから、相手のパンチを止めて、やり返してからのビッグブーツ→ギロチンドロップというのが必殺コース。でも果たして、それをやらせていいのかどうか……。そしてそもそも、この荒くれ者だらけの会場で、僕らの試合の需要があるのかどうかが一番心配ですね」
その心配は無用だった。試合は大いに盛り上がり、結果は軽部の勝利で終わった。シバターのアックスボンバーを食らう場面こそあったが、前蹴りで逆襲後、腕十字をキメてタップを奪った。「最初のアックスボンバーがカスって痛かった(編注:ヒジ打ちは本来反則)。それでちょっとカチンと来ちゃいました」と試合後の軽部。
一方、敗れたシバターにも話を聞く。
──残念でした。
「できれば勝ちたかったけどよぉ、相手がなかなかの実力者だったからな。軽部という名前のくせに、重かったな」
──軽部選手もハルク・ホーガンが好きみたいですよ。
「やっぱりプロレスを知ってる奴は強いな。試合後に控え室で話したけど、あいつもプロレスオタクで、あの前蹴りは『掟破りのビッグブーツ』らしいぞ。あいつもあいつでプロレスを研究して、ああいう形になったんだよ」
──途中、腕十字を外そうとしてシバターさんがクルクル回転している様子が、ローリングクレイドルみたいで面白く、客席も沸いていました。
「あれは『ローリングクレイ腕十字外し』っていうんだ。ああいう逃げ方もあるんだよ。あれには軽部も相当ビビったらしいぞ」
──そうは言っても、2連敗。
「結果については、正直すまんかったとしか言えないな。次のアウトサイダーはデッカイ大会だからよぉ、今まで以上にプロレスの強さ見せつけるからよ。期待して待っててくれよ」
──応募しても出場できるとは限りませんよ。
「2連敗したからな……。ここらへんで切られるかもしれないな。すべては前田の裁量ひとつ。あの両肩にかかっている(と言って前方にいる前田を指差す)」
──おやっ? 前田さん、ちょっと痩せましたかね。
「ちょっとトシを取ったのかもしれないな。優しくなったことに期待したいな」
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