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無人駅に200名以上が集結!? 『究極超人あ~る』聖地の盛り上がりが、どうにもとまらない

 このイベント、なによりも主催者のノリが本気だ。Cycle 倶楽部Rの一員である伊那市創造館の捧剛太館長は、自身のTwitterで、『究極超人あ~る』の主人公であるR・田中一郎の正装たる学生服と下駄を準備。加えて、彼の愛車「轟天号」そのままの、ブリヂストンサイクルの名車・ロードマン(1980年代くらいまで、漫画雑誌によく広告が掲載されていたドロップハンドルの自転車で、多様なカスタムができることで知られた自転車である)も準備していることを告知している。しかも、伊那市駅前では、コスプレでゴールインを待ち構える予定の人もたくさんいるらしい(コスプレでの見送りは『究極超人あ~る』の原作でも登場したネタでもあり、期待が持てる)。

kr_0711_002.jpg当日は、この田切駅が200人あまりの
人で大混雑する(予定)。

 加えて、当日には1993年3月の結成以来、聖地である田切駅の清掃活動など20年にわたって<聖地巡礼>を続けて来た飯田線を愛する不思議な団体「田切ネットワーク」が、創立20周年を記念し13時より田切駅前「元・下村酒店」(田切駅の駅スタンプを保管してくれている)にて展覧会「夏への扉~20年目の同窓会」を開催する予定だ。この展覧会では、20年間の活動を記録した写真や資料が公開される。近年、<聖地巡礼>が盛り上がる中で学術的な研究も行われているが、過去どのような形で<聖地巡礼>が行われてきたのか、あるいは今盛り上がっている地域の未来はどうなるのかは、あまり語られることがない。この展覧会が、そうしたアプローチのきっかけになることを願って止まない。いや、意義とか語らなくても、まず20年続けて来たことがスゴい!

 なお、イベント翌日の29日には、田切駅の清掃活動も行われる予定だ。かつて『究極超人あ~る』がとくに盛り上がっていた時期には、田切駅で駅寝をする人もいたようなので、我こそはという人は、まず駅寝して合流をしてほしいモノだ(なお、田切駅のホームはものすごく狭い! 落ちたら怪我ですまないかも知れないので自分の身は自分で)。

 イベントも近づき、伊那市だけでなく田切駅の地元自治体である飯島町も協力を表明し、祭りに向けた準備は盛り上がり、着々と進んでいる。『究極超人あ~る』の正規ルートだと、東京発→石廊崎→下田→三島→豊橋→田切とものすごく遠いが、バスなら伊那市駅まで3時間半で到着できる。また、幸運にも青春18きっぷの期間なので片道1800円で中央線経由で7時間程度で田切駅までやってくることもできる。

 出たトコ勝負で、前夜祭や打ち上げも開催される様相の一大イベント。自転車に乗らなくてもいいいから、駆けつけるしかない!

 それにしても、こんなに作品が愛され続けるなんて、原作者のゆうきまさみ先生は、なんて幸せなんだろうか。
(文=昼間たかし)

<自転車に乗らない人向け参加案内>
・「夏への扉~20年目の同窓会」
日時:7月28日(土)13:00頃~17:00頃
場所:田切駅前「元・下村酒店」
※田切駅の階段降りて右へ

・自転車参加者見送り
日時:7月28日(土)17:00頃
田切駅前あたり

・ゴールイン出迎え
日時:7月28日(土)18:00頃
伊那市駅前
(田切駅発17:12で悠々到着できます)
のち「伊那市駅100周年ばんざーい!」をして解散

伊那市駅開業100周年記念イベント
<http://inashi-kankoukyoukai.jp/cms2/archives/16906>

田切ネットワーク
<http://tagiri.net/>

最終更新:2012/07/16 15:00
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