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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > 『ムカデ人間2』世界に繋げよう、ムカデ人間の輪! 谷ナオミを崇拝する怪優さん登場です
主演俳優インタビュー!

『ムカデ人間2』世界に繋げよう、ムカデ人間の輪! 谷ナオミを崇拝する怪優さん登場です

ローレンス えっとねー、実は前作を観たのは、オーディション当日の朝だったんだ。『ムカデ人間』を午前に観て、午後から『ムカデ人間2』のオーディションに参加したんだよ。ギリギリのタイミングだったんだ(苦笑)。前作は、ヨーロッパのアートフィルムの影響を感じさせたし、香港映画っぽい雰囲気もあったよね。ハイアートでありながら、とてもグロテスクな要素が織り交ぜてあり、すっごくインパクトがあった。ハイター博士を演じたドイツの俳優ディーター・ラーザーも、すごく印象的だったしね。パート2の主演をオーディションで決めると知り、「これは大きな責任を負うことになるな」と思ったよ。だから、オーディションでは、前作のキャストたちの名演に負けないように努めたんだ。

mukade_gazo3.jpg家庭内で虐待されて育ったマーティン
(ローレンス・R・ハーヴェイ)は映画
『ムカデ人間』に異常に惚れ込み、ムカデ
人間に関する資料を収集する。

──『ムカデ人間2』も過去のいろんな映画を連想させますね。主人公が母親から抑圧されている生活は『サイコ』(60)や『キャリー』(76)のよう。部分的にカラーになっているのは『シンドラーのリスト』(93)っぽいし、若い女優を映画の面接と偽って呼び出すのは三池崇史監督の『オーディション』(00)みたい。

ローレンス そうだね、過去の名作映画の影響をいろいろ受けているようだね。日本のスプラッター作品だと、『ギニーピッグ』(85)のスタイルも踏襲しているんじゃないかな。それと60~70年代に流行した実験映画やニック・ゼッド、リチャード・カーンらの影響も明らかに入っていると思うよ。ボク自身もマーティンを演じる上で、醜いモンスターにならないよう、サイレント時代のコメディ映画をたくさん観て、暴力シーンが極力スプラスティックになるよう演じたつもりなんだ。

mukade_gazo4.jpg『ムカデ人間』に主演したアシュリン・イェニー
(本人)は「タランティーノが会いたがって
いる」とウソの面談を信じて、英国まで来てしま
う……。

──役づくりには、柴田剛監督の『おそいひと』(04)も参考にしたそうですね。日本では単館系でひっそり公開された作品をよくご存じで。

ローレンス 以前、ボクは障害者の方たちと一緒にお芝居をしたことがあり、そのこともあって『おそいひと』(主人公の連続殺人鬼を重度障害者である住田雅清が演じている)のことは知ってたんだ。今回、マーティンをただのサイコ人間として演じるのはつまんないと思い、そこで障害者のイメージをうまく取り込めないかと『おそいひと』の主人公を参考にしたんだ。

■この映画には、現代社会への風刺が込めてある!

──トム・シックス監督の脚本は設定のみ書かれてセリフが書いてないと聞いています。オーディションはどんな感じでした?

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