【対談】勝間和代・安藤美冬「一発屋と定番の分かれ目」
#Business Journal
リアルに知っている人の評判を大切に
勝間 私からひとつヒントというか、アドバイスさせていただくとしたら、安藤さんをリアルに知っている人が悪いことを言わない限り、大したことは起きない、ということです。以前、月刊誌「サイゾー」(小社刊)で私の特集をつくられたことがあるんですよ。その時に、ライターさんが「勝間ブームの裏側」みたいな切り口で、いろいろ調べられたんですね。で、彼が想定したのは、私を担当した編集者にインタビューして、悪口を聞き出すことだった。それを面白おかしく書き立てようとしたら、残念ながら編集者たちは誰も私の悪口を言わなかったんで、「記事になりませんでした」ってことまで書いてくださったんですよ(笑)。
安藤 素晴らしいですね。でも、そういったことは、最近、私も実感しています。臆測や誤解で、批判や不信感を向けてくる方も少なくないのですが、一方で私のことをよく知る身近な人たちからは「美冬のことは大好きだし、いつも応援しているよ」と、事あるごとに温かい言葉をかけてくださるので、本当にありがたいなと思っています。
勝間 まずは自分にとって身近な家族や友人がいて、お客様がいて、ファンがいて、そのほかの人がいて……と、だんだん関係性が遠くなってくるわけですが、近い人が自分のことを理解してくれているのであれば、それでいいのかなって。臆測や先入観で、ワイドショーで扱うゴシップネタのように批判や揶揄をしてくる人もいますが、そんな時に私は「おやまぁ、そうだったのかい」と頭の中で唱えることにしています(笑)。
安藤 いいですね、それ。「おまじない」みたいな(笑)。批判にさらされたり、臆測で語られたりするような、ネガティブな事柄があったとしても、それがポジティブに働く側面もあるなと痛感しているんです。これは別に強がっているわけではなく、本当にそう感じています。理由はふたつあって、ひとつは、身近な人たちがこれだけ自分を信頼してくれてるんだな、ということを実感できる点。もうひとつは、いろいろな方がアドバイスをしてくださって、成長するためのヒントやきっかけを得られる点です。そういったことが励みや糧になるっていうのは、本当にありがたいことだなぁ、と。逆に、ぜんぜん名前も知られていなくて、ひたすら孤軍奮闘していた去年あたりは、仕事もないし、これといってやりたいこともないしで、もっと内側にこもって悶々としていたんですよね。で、周りに対して見栄を張って、強がっていたんです。そういう心境の変化も含めて、周囲の方々に助けられてるなぁ……と、つくづく思いますね。
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