ご当地検定だと思ったら大間違い!? 意外とガチな「甲賀流忍者検定」
#サブカルチャー #散歩師・朝井がゆく!
そこで、「なんとしても加点がほしい!」との思いと、手裏剣が当たって気が大きくなっていたのか、試験開始前に忍者コスプレの撮影会をしたメンバーを集め、9人で即興の忍者寸劇をすることになった。
そこらへんにあった傘を使用。
悪者が現れ、ピンチに見舞われ、最後にはヒーロー忍者が助けに来る、といったストーリーとしてはベタもベタだったのだが、傘を武器に使うなどのチープさがウケたのか、なんと我々のチームは優勝してしまった。
しかし。ここにきて、忍者パフォーマンスに関しては、優勝しても特に試験の加点にはならないことが発覚。なぜならば、忍者パフォーマンスタイムは、試験の採点の時間稼ぎのために設けられている単なるお遊びなのだそう。ああ、合格が遠のいてしまった。
そしていよいよ、結果発表の時間がやってきた。予想では、ギリギリ合格か、あと数点で惜しくも不合格か、のきわどいラインにいるはず。もしかしたら、もしかすると、とわずかな希望を胸に、合格者の名前が続々と映し出されるスクリーンを眺めていたのだが……結局、合格ラインには8点足りず、落第忍者になってしまった。今回は例年よりも合格率が高かったようで、初級は受験者98名中55名が合格したとのこと。不合格のほうが少ないだなんて! ちなみに、一緒に忍者パフォーマンスに出た9人のメンバーのうち、合格したのはたった2名だけというありさまだった。わざわざ滋賀県まで時間とお金をかけて行って、得られたものがビールケースだけって、一体何しに行ったんだろう……。
ただ、忍者コスプレの撮り合いっこや、「勉強した?」「全然ー」の“学生時代プレイ”も楽しめるため、友人と旅行を兼ねて参加するにはうってつけ。中学・高校時代と比べて記憶力が甚だしく落ちていることを心から実感するおまけ付きですけれども。
●学生プレイ度
★★★★★
試験は午前開始のため、前日入りするか、夜行バスで行くかのどちらか。昨年の上位合格者の中には、忍者が好きすぎるあまり、単に腕試しとして再受験する検定リピーターになっている人も何人かいた。ちなみに、今回見事5位で合格した受験者の猪瀬隆さんによると、「市販の忍者本を読むよりも、甲賀市観光協会から過去問を数年分取り寄せて問題の傾向を掴んで、いかにも出題されそうなところを予想してネットで忍者について調べておくのが最も効率のいい試験対策」だそう。受験生さながらである。
(取材・文=朝井麻由美)
●『甲賀市観光協会』
< http://www.koka-kanko.org/ >
忍者検定を主催する甲賀市観光協会のHP。毎年6月に行われ、4月下旬頃から申し込みが始まる。受験料は1,000円。
いいなぁ……。
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