ご当地検定だと思ったら大間違い!? 意外とガチな「甲賀流忍者検定」
#サブカルチャー #散歩師・朝井がゆく!
「過去問、難しかったですよね? 勉強しました?」
「いやー、全然勉強できてないんですよー。たぶん落ちますね(笑)」
という会話が、ところどころで繰り広げられていた。いわゆる、試験前お約束の会話である。お前ら、その言葉信じるからな! 私は本当に勉強してないぞ! (だいたい、こういうときって、本当に勉強してない人のほうが少数派なのだよな……)
ちなみに、タイムテーブルは以下のようになっている。
10:15~10:45 筆記試験(この間にコスプレの採点もされる)
10:45~12:30 実技試験(手裏剣投げ)& 昼食
12:30~13:00 受験生有志による忍者パフォーマンスタイム
13:15~15:15 プロの忍者による講演&演武
15:15~ 成績発表・表彰
10時15分、検定が始まった。筆記の制限時間は30分。筆記中に、審査員がコスプレの採点をしてまわるため、それなりにしゃんとした姿勢で試験に臨む。
小道具もしっかり揃えてきましたヨ、
という審査員への小さなアピールである。
筆記試験が終わると、次は手裏剣投げの実技だ。筆記試験のハイレベル具合は先に述べた通りだが、手裏剣投げとて、今の時代の一般家庭では練習のしようがない。強いていえばダーツに近いものの、実技試験で使う手裏剣は鉄製でダーツよりもはるかに重く、感覚がまるで違う。ほかの受験生の手裏剣投げを見ていても、成功者はかなり少ないようだった。しかし、試験での得点が絶望的なだけに、ここでなんとしても加点がほしいところ――。
全部で三回投げるところ、一投目、二投目は的に届きすらしなかったが、三投目でまぐれの大当たり。
まさかの手裏剣が当たったことで、少し欲が出てきてしまった。実技試験に入るまでは、筆記の手ごたえがほぼ絶望的なだけに合格をあきらめていたのだが、手裏剣の加点が入ったため、まだあがけばなんとかなるかもしれない、と。そのとき、「午後からの“忍者パフォーマンス”に出れば、点数が加点される」とのウワサが流れてきた。パフォーマンスは、ダンス、歌、劇ほか、出し物であればなんでもOK。本来は、受験申し込みの段階で、パフォーマンス出演も申し込みをするのだが、どうやら飛び入り参加も可能らしい。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事