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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 絶頂の瞬間を激写!! オヤジにはたまらない“袋とじ”2連発
元木昌彦の「週刊誌スクープ大賞」第145回

絶頂の瞬間を激写!! オヤジにはたまらない“袋とじ”2連発

 茜が夫になる風間義彦(仮名)と出会ったのは1985年頃。幼稚園教諭をやめた茜が草月で仕事を始め、遊びに行ったディスコで知り合った。カフェバーでバーテンをやっていたそうだが、インテリアに興味があると学校に通い始め、茜と同棲を始める。

 2人は88年頃に結婚するが、風間の乱暴な言動に、父親の勅使河原宏は快く思っていなかったという。

 そして一度離婚するが、風間にぞっこんの茜は再び結婚して、風間に金を自由に使わせていたが、2001年に再び離婚するのだから、男女の仲は一寸先は闇だ。

 その後の風間は白金のマンションに住んで、知人からモノや金をだまし取ったりして暮らしていたようだが、なぜか生活保護受給者なのである。

 白金のマンションは家賃11万円超だが、虚偽の家賃を記した賃貸契約書を偽造して生活保護を申請していた。偽造された契約書に記された家賃は5万3,700円。都内に住む単身生活保護受給者が受け取る住宅扶助の上限だという。

 知人によれば、実家がある長野県の山林も所有しているが、2010年に養子縁組でもしたのか別姓で登記し直し、その後、風間姓に戻って生活保護の受給申請したという。

 土地などの資産を持っていると、生活保護は受給できないそうである。

 件の知人によれば、昨年7月に風間は勅使河原茜に屋敷の設計料だか何かの名目で金を請求したそうだ。その後、ある程度の金が勅使河原家から振り込まれたそうだが、その口座は風間の父親のものだった。風間は知人に「生活保護受給者の口座に記録が残るとまずい」と言ったそうだ。

 新潮は風間が住む港区の区役所に、不正受給の件を聞いている。だが、

「縁もゆかりもない地域の土地を取得していたり、養子縁組で姓を変えて相続していたりすると、申告がないかぎりわからないですね。賃貸契約書を偽造して生活保護を受給しても、臨時の振込があっても、調査のしようがない」

 と、お手上げ状態である。

 こうした悪知恵を使って不正受給している輩をこそどんどん摘発するべきであろう。

 生活保護は申請すれば受け付けなくてはいけないはずである。したがって、役所の窓口はできるだけ申請させないように、受給者の数を増やさないようにしている。

 だから、札幌の老姉妹が孤立死したように、気の弱い、またはプライドの高い人は申請することを躊躇してしまって、こうした悲劇が繰り返される。

 窓口は広くして申請をしやすくし、不正受給している人間の摘発は厳しくやることが、最後のセイフティーネットとしての生活保護のあり方ではなかろうか。

 不正受給問題を昔から取り上げている新潮ならではのこの記事が、今週のグランプリ!
(文=元木昌彦)

motokikinnei.jpg撮影/佃太平

●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。

【著書】
編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか 

最終更新:2012/07/09 21:00
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