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「東方のクリアデータを返せ!」スウェーデン<マンガ“児童ポルノ”裁判>元被告が悲痛な訴え!

R0032708.JPGシモーン・ルンドストローム氏

 6月、スウェーデンでPCに保存していたマンガの画像が「児童ポルノ」にあたるとして逮捕・起訴されていた裁判で、同国最高裁から無罪判決を勝ち取ったシモーン・ルンドストローム氏(記事参照)が来日し、インタビューに応じた。

──無罪判決に対して、スウェーデン国内での反応は?

「主要な新聞・テレビなどがトップで報道した。報道は無罪判決におおむね好意的。批判的なものは個人ブログ程度でしか見られない」

──最高裁が、1枚だけは児童ポルノに該当すると示唆したことについては?

「スウェーデンの裁判所は違憲審査の権限を持たない。そのため、明らかに法律が誤っていることに言及するのを避けるための政治的な方便だと思う。穿った見方をすれば、法律に対する議論を喚起する狙いがあるのではないかとも考えている」

──日本のマンガ・アニメの規制にも肯定的とされる国際NGO「エクパット」の反応は?

「これまでエクパットは、この問題に対して取材に応じることを避けていたが、今回はラジオ番組にスウェーデンマンガ協会の会長や警察関係者と共に出演した。しかし、彼らの態度は逃げ腰で『我々が、こういった絵にどういう反応をすればよいかわかってよかった』と発言するにとどまった」

──無罪判決後、警察当局から謝罪などはあったか?

「釈放後、コートも持ってきていないのに、氷点下10度の寒空に放りだされたにもかかわらず、まったくない」

──国家賠償や名誉棄損で裁判をする予定は?

「裁判に疲れたので考えてはいないが、押収された物品が返ってこなかった場合は提訴するつもりだ」

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