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最先端の視覚効果を駆使した特撮アクション大作『アメイジング・スパイダーマン』

spymain.jpg配給: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(C)2012 Columbia Pictures Industries, Inc. MARVEL, and
all Marvel characters including the Spider-Man character TM &
(C)2012 Marvel Characters, Inc. All Rights Reserved.

 今週紹介する新作映画2本は、主人公が特殊な状況に置かれて苦悩しながらも、やがて“自分”を見つけて行動するという、精神面での成長が明確に描かれた作品。仕事や生活の現状に満たされない思いを抱えている人なら、ヒントや勇気をもらうことを期待して劇場に足を運ぶのももちろんアリだ。

 6月30日に封切られる『アメイジング・スパイダーマン』(2D/3D上映)は、サム・ライミ監督、トビー・マグワイア主演で世界的大成功を収めた『スパイダーマン』3部作(2002、04、07)をリセットし、新たな製作陣とキャストで再始動するアメコミヒーロー実写化映画。幼い頃に両親が失踪し、伯父夫妻に育てられ高校生になったピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)。父の研究ノートを手がかりにオズコープ社にもぐり込んだピーターは、遺伝子操作されたクモにかまれたことで、超人的な身体能力を手に入れる。その頃、オズコープ社のコナーズ博士は、失った片腕を再生させるためトカゲの遺伝子を自らに移植。だが、大トカゲの怪物に変身してしまい、ニューヨークの街で暴れ出す。ピーターはスパイダーマンとして、街の人々を救うために立ち上がる。

 “等身大のヒーロー”として根強い人気を誇るスパイダーマン。本作でも、常人離れしたパワーを突然身に付け、力に伴う責任に戸惑いながら、自らの使命に目覚めていく経緯が丁寧に描かれる。メガホンを取ったのは、新感覚の恋愛映画『(500)日のサマー』(09)でデビューし、大いに注目を集めた新鋭マーク・ウェブ。長編第2作となる本作でも、『ヘルプ 心がつなぐストーリー』(11)のエマ・ストーンが扮するヒロイン、グウェン・ステイシーとピーターが互いに引かれ合う過程の甘く切ない情感を巧みに表現。3D映像では、ニューヨークの摩天楼をダイナミックに駆けめぐる「スパイダー・スイング」のスリリングな視覚体験にまず驚かされるが、ロマンスシーンでも手に取れそうなほど近くに感じられる立体的な俳優の顔と自然な奥行きが、感情移入をさりげなく促してくれる。最先端の視覚効果を駆使した特撮アクション大作と、登場人物の内面を描く人間ドラマの“いいとこ取り”をした、お得感いっぱいの快作だ。

 同じく6月30日公開の『ラム・ダイアリー』(R15+指定)は、著名ジャーナリストの故ハンター・S・トンプソンの自伝的小説を、ハンターと親交があったジョニー・デップの製作・主演で映画化した作品。1960年代、ニューヨークの喧騒を逃れてプエルトリコにやってきたケンプ(デップ)は、地元新聞社で記事を書き始める。仕事仲間と日々ラム酒で酔いどれていたある夜、危険な魅力を漂わせる美女シュノー(アンバー・ハード)とビーチで出会い、恋心を抱く。だが、彼女と婚約しているアメリカ人企業家のサンダーソン(アーロン・エッカート)は、自ら手がけるリゾート開発に好意的な記事を書くよう、ケンプに持ちかける。

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