深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.177
毒カレー、オウム真理教、光市母子殺害……“悪魔の弁護人”と呼ばれる男の素顔『死刑弁護人』
2012/06/27 21:00
#映画 #パンドラ映画館
齊藤ディレクターが初めてドキュメンタリー番組を手掛けたのが『重い扉 名張毒ぶどう酒事件の45年』(06)。さらに『黒と白 自白・名張毒ぶどう酒事件の闇』(08)『毒とひまわり 名張毒ぶどう酒事件の半世紀』(10)と冤罪の可能性が高い“名張毒ぶどう酒事件”を題材にした3本のドキュメンタリー番組を発表している。さらに6月30日(土)には、仲代達矢、樹木希林、本作のナレーションを担当した山本太郎らが出演するドラマ『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』が東海エリアで放映される。一度取材した事件は、その真相が究明されるまで追い続ける。『死刑弁護人』は安田弁護士を礼賛するための作品ではないと話す齊藤ディレクターだが、おのれの信念に従って一本道を突き進む安田弁護士の姿に深く共鳴しているのは確かなようだ。
(文=長野辰次)
『死刑弁護人』
ナレーター/山本太郎 プロデューサー/阿武野勝彦 音楽/村井秀清 音楽プロデューサー/岡田こずえ 撮影/岩井彰彦 音声/伊藤大介 スクリプター/河合舞 音響効果/久保田吉根 編集/山本哲二 アソシエイトプロデューサー/安田俊之 監督/齋藤潤一 配給/東海テレビ放送 配給協力/東風 6月30日(土)よりポレポレ東中野、名古屋シネマテークほか全国順次公開 http://shikeibengonin.jp
※ポレポレ東中野にて、6月30日(土)~7月6日(金)夜9時10分より『光と影 光市母子殺害事件 弁護団の300日』『毒とひまわり 名張毒ぶどう酒事件の半世紀』を二本立て上映。7月7日(土)~8日(日)、10日(火)~13日(金)は『平成ジレンマ』を夜9時10分よりアンコール上映
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