合成写真に飛行士選定基準の矛盾も……中国宇宙船「神舟9号」はウソだらけ!?
#中国
6月16日に甘粛省の酒泉衛星発射センターから打ち上げられた、中国の宇宙船 「神舟9号」。その後、順調に軌道に乗り、昨年打ち上げられ地球を周回していた実験機「天宮1号」へのドッキングも成功、3名の飛行士は実験機内部へと無事移動した。
これにより、アメリカ、ロシアに続いて、世界で3番目に宇宙ステーション開発の礎を築いた中国だが、今回のプロジェクトに関して、複数のウソが露見している。
神舟9号には、中国初となる女性宇宙飛行士・劉洋さんが乗務しているが、メディアに公開された彼女の宇宙服姿の写真が、過去に空軍の制服姿で撮られた写真を利用した合成であることが判明しているのだ。
疑惑はほかにもある。劉さんは、打ち上げ前の記者会見で「帰還したら出産を考えたい」と話していた上、河南省に住む彼女の母親も「早く孫の顔が見たい」とマスコミに語っていた。にもかかわらず、有人宇宙飛行プロジェクト弁公室は、女性宇宙飛行士の選定にあたっては「出産経験がある女性」であることが条件の一つだったと明らかにしており、明らかに矛盾している。
ちなみに2008年に打ち上げられた「神舟7号」をめぐっても、ロシア、アメリカに次ぐ世界第3 番目とされる宇宙遊泳のシーンに気泡のようなものが映っていたとして、「水中で撮られたねつ造映像では?」との疑惑も取り沙汰されている。13億人が見守った打ち上げ自体がそもそもウソだったなんてことも、この国ならばあり得るかもしれない……。
一方、中国版Twitter「微博」上で行われた 「神舟9号に手紙を送ろう」というイベントでは、その趣旨とは関係のない、経済格差や党の腐敗などへの不満が込められた人民たちのリアルな声が集まっており、宇宙船なんて飛ばしている場合ではない現状が見え隠れしている。
(文=牧野源)
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