発売は秋以降に!? 「中の人」が明かすiPhone 5生産遅れの原因
#Apple
世界のガジェット好きが、今か今かと首を長くしているiPhone 5の発売。6月11日から5日間、カリフォルニアで行われたApple主催のデベロッパー向けイベントWWDCでも、発売日を特定できる情報がもたらされることはなかった。
そんな中、「もともと9月初めには発売される予定だったのですが、生産が間に合っていない。このままいくと、10月以降にまで延びる可能性もあります」と明かすのは、アップル社の屋内サプライヤー筋のA氏だ。彼によると発売日延期の原因は、新型タッチパネルの供給が追い付いていないことにあるという。
「iPhone 5からは、インセル型タッチパネルが採用されることとなり東芝モバイルディスプレイとシャープ、LGディスプレイの3社がこれを生産しています。この新型タッチパネルは、iPhone 4と比べても5割近くの薄型化が可能で、タッチ性能も向上する優れもの。しかし、高度な技術を必要とするために歩留まりが低く(不良品率が高い)、納品が大幅に遅れている。これにはアップル側も苛立っているようです。しかし、収益性や納期の面で毎度毎度アップルに過酷な条件をのまされている液晶メーカー側にも不満はたまっており、両者の関係はかなり悪化している。液晶メーカーの技術畑からは、『もうアップルの注文は受けたくない』という声も聞こえていますよ」
アップル製品が世界の人々を魅了しているのは事実だが、それはすべてのサプライヤーの協力があってこそ。両者に軋轢が生じれば、人々に夢を与えるような優れた製品は生まれまい。
ただA氏によれば、「スピードこそ遅いものの、iPhone 5の組み立てはすでに始まっている。ストックが十分そろわないまま、見切り発売される可能性もある」とのこと。飛ぶ鳥を落とす勢いのアップル社の新製品だけに、そうなれば品薄となることは必至だろう。
(文=牧野源)
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