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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 妄想ムービー『メイドロイド』
アイドル映画専門映画監督・梶野竜太郎の【アイドル映画評】第28幕

AV女優、変幻自在! 男の勝手な妄想ムービー『AI高感度センサー搭載 メイドロイド』

 メイドロイドの販売員のセリフ1つ取っても、男と女が生きていく上での根本を覆した感じがものすごくいい。この世界がこうなって、性というものが歪んできた状況をしっかりユーザーに植え付けている。お見事ですよ。

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 でもって、そのメイドロイド役の方々なのですが、吉沢姉さんはじめ、ちゃんと“機械+人間”という微妙なさじ加減がうまくて、スイッチの切り替えによって、いろんなところのサイズが変わったり(いろんなところね)、いろんな液体も選べたり(いろんな液体ね)、いろんな回転や、ねじれや、ひねりや、もがきや、くねりや……(字では限界)ちゃんと切り替わった時の動きや顔、も~~~~~うまいうまい♪ さすがAV女優っ!!

 カメラワークというより、画像演出(文字やハメコミの画像の出方とかね)等のタイミングや、先ほども書いたセリフの見事さが女の子……いや、メイドロイドたちをよりいい女にさせている。そうそう! SEも! SEも思いっきり女を感じさせまくってます!

 ものすごいCGや、金をかけたA級感はないけど、逆にあったら成立していない作品。安っぽさが未来の崩れ具合にリンクしている。AV女優の名演技と、物語の切なさと、この手のジャンルではダントツNo1の世界観を十分に楽しんでほしいです。

 なんか、今回はネタもなく、まじめに語ってしまった。いやいや、それほどの深い作品ですぞ!
(文=梶野竜太郎)

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●かじの・りゅうたろう
映画監督&脚本、タレントプロデューサー。1964年東京生まれ。
短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。
08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。
アイドルを女優として扱う映像が特徴的でファンを多く掴む。
11年に『魚介類 山岡マイコ』、13年に『こたつと、みかんと、ニャー。』を発表。
アイドル映画では収まらない独特なファンタジーワールドを展開。新作も目白押し。
木嶋のりこ等が所属するプロダクションを持っている。
(ブログ)http://ameblo.jp/ryutarokajino/

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