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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 妄想ムービー『メイドロイド』
アイドル映画専門映画監督・梶野竜太郎の【アイドル映画評】第28幕

AV女優、変幻自在! 男の勝手な妄想ムービー『AI高感度センサー搭載 メイドロイド』

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アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。

●今回のお題
『AI高感度センサー搭載 メイドロイド』
監督:友松直之
女性主演:吉沢明歩、鈴木杏里、里見瑶子、山口真里

 名作である。数ある“命を与えられた人形”系の作品の中ではダントツの出来。あ、殺人人形チャッキーの『チャイルド・プレイ』は別ね。出演者の見事な脱ぎっぷりから、ジャンル的にアダルトコーナーに置かれそうだけど、過去のどの“人形映画”よりも、深く、熱く、もっともっとヒットせにゃならんっ! っていう作品である。

DJM020a.jpg『AI高感度センサー搭載 メイド
ロイド』

20XX年。マリアが上野の家にやっ
てきたのは、彼がまだ子どもの頃。
メイドロイド開発メーカーに勤務
する多忙な両親が、彼の世話をさ
せるために連れてきた社内モニタ
ー用のドジッ娘プログラム機体だ
った……。

 男の虚しさ、しゃべれない人形の哀しさ、女の儚さ、すべてが1つの映像、1つのおっぱいの中に詰め込まれている。ここまでメッセージ性の強い脚本! ここまで見事な脱ぎっぷり! なのに、安っぽくない! ここまで演じたAV女優! ここまで切ない男優たち! 拍手喝采の65分。男側の言い分を吐き出しまくった妄想作品。とことん分析してみようと思う。

 物語は20XX年。メイドロイド「マリア」が彼の家にやってきたのは、まだ子どもの頃のお話。

 メイドロイド開発メーカーに勤務する多忙な両親が、彼の世話をさせるために連れてきた社内モニター用のドジッ娘プログラムのメイドロイドだった。両親は中学生になった彼を残して他界。マリアと二人きりの生活は両親の他界後もずっと続き、大人になった彼は当然ながらマリアにセックス機能を搭載しようとするが、モニター用試作機なのでまったく対応できない。深く愛し合いながらも抱き合えない切なさを抱えたまま数十年の月日が流れ、年老いた彼はバッテリー切れで機能停止したマリアを前に、独り思い出話を語りかける日々を送っていた。

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