“世界滅亡”を願うニート青年の凶悪な恋愛映画『ベルフラワー』の新鋭監督はこうして失恋を克服した!
#映画 #インタビュー
──荒野を生き抜くために、独自の美学を持っている男ですね。
エヴァン イエス! その通りさ!
──そんなヒューマンガスにエヴァン監督自身が憧れていたと聞いています。一体、どんな少年時代を過ごしていたんでしょうか?
による手づくり。「デジカメとは違った絵
が撮れるんだ。夢の世界のような映像に
なったよね」
エヴァン う~んとねぇ、子どもの頃のボクは、ものすご~いバカだったよ! 小学校の高学年から中学生くらいまで、火遊びしたり爆弾ごっこして遊んでいたよ。友達とつるんで、バカばっかりやってたんだ。その頃の友達はアロンって言ってね。ボクが演じた主人公ウッドローの親友エイデンは、彼がモデルになっているよ。エイデンを演じたタイラー・ドーソンもアロンのことを知ってて、彼のことを意識して役づくりしてくれたんだ。
──エヴァン監督の実体験が、そのまま映画になったわけですね。『ベルフラワー』は『マッドマックス2』へのオマージュ作であると同時に、観る者の心をヒリヒリさせるリアルな青春ラブストーリーでもあります。主人公のウッドローとヒロインのミリーが“コオロギの踊り食いコンテスト”で出会うシーンが素晴らしい。コオロギを貪り喰うミリーがめっちゃキュートです。
エヴァン サンクス! そう言ってもらえるとうれしいなぁ。あのコオロギは本物だよ。ミリー役を演じたジェシー・ワイズマンのほうが、ボクよりもたくさんのコオロギを食べたんだ(笑)。あのコオロギ踊り食いシーンは脚本にも書いてあったし、ジェシーには前から説明していたんだ。そういうことも含めて、ジェシーは出演OKしてくれた。あのシーンだけでも、ジェシーの熱演をたたえることができるよね。
■痛すぎるほどのリアルな青春映画を撮れた理由は?
──エヴァン監督の実体験が投影された映画なわけですが、エヴァン監督が失恋した元カノも、あんなに破天荒な女の子だった?
エヴァン え~と、それはねぇ……。元カノも『ベルフラワー』をボクが撮ることに非常に協力的だったんだ。どう協力的だったのか? わかった、正直に打ち明けるよ! 実はミリー役を演じてくれたジェシーこそが、ボクの元カノなんだ(笑)。ボクが実体験を元にした映画を撮ることを彼女は励ましてくれて、その上で脚本を読んで、「この役は私がやるわ」と志願してくれたんだよ。
──えっ~、元カノが本当に元カノ役を演じたんだ! それで、こんなに生々しい青春映画ができたんですね。でも、失恋した体験を当人同士で再現するのは、つらかったのでは?
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事