AKB48最高身長・鈴木紫帆里ヒストリー 一度あきらめたAKB48に彼女が復帰を遂げた理由
#AKB48
実は、『組閣祭り』終了後、勉強との両立から、スタッフにAKB48での活動を辞退することを告げようとしていた鈴木。突然の昇格発表を受けてもその決意は変わらず、自らグループを去ることを涙ながらに語ったのだった。「中途半端さ」「甘い考え」……そう表現した裏には、彼女がAKB48を愛しているがゆえに、気持ちが揺らいでいては失礼だという誠実さが表れていたのではないだろうか。
公演への出演は翌日の8月30日が最後となった。「サヨナラは言いません あなたともう一度 この場所で会えるその日まで」と歌うアンコールの楽曲「アリガトウ」では大粒の涙を流しながら、彼女は劇場を巣立っていったのだった。だが、その翌日、8月31日、チームK 5th「逆上がり」公演の冒頭の寸劇で意外なサプライズが行われた。秋元康総合プロデューサー脚本の芝居で鈴木の突然の辞退がテーマにされ、大島優子の台詞でこう語られたのだった。
「紫帆里は大学受かったら、またここに戻ればいいんだよ。大学生になってから、またうちの高校に通うというのもアリでしょ?」
AKB48を「高校」になぞらえた演劇の中に、「また戻ればいい」というメッセージが忍ばされていたのだった。
■メンバー全員への感謝の思いと、ファンに捧げた最後日48通のモバメ
鈴木は、辞退発表前に決まっていた9月20日の握手会に参加し、ファンとの最後の交流をはかり、9月30日まではモバメ(モバイルメール=登録制のメール配信サービス)を送った。モバメでは、AKB48メンバー全員との思い出をひとりひとりに宛てて綴り、中でも研究生の先輩として慕った大家志津香には、「しーちゃん(大家)が一番初めに7期の面倒をみてくれて掃除から何まで色々教えてもらいました。しーちゃんはだからうちらの『お母さん』的な存在」と記すなど、感謝を伝えた。そして、モバメ発信可能な最終日である9月30日、最後までファンへの感謝、メンバーへの思いを綴り、それは10通……20通……30通……40通を越えて、ついに「ラストメール」と書かれたメールが届けられた。
「AKB48という最高のグループにいることができたことを誇りに思って、自分の決めた道へと歩んでいきたいと思います」
前向きな決意が込められたそのメールは、彼女が最も愛するグループの名前に冠してある数字と同じく48通目で終了したのだった。
鈴木とAKB48との関係はここで一旦幕を閉じた。誰よりはつらつと踊っていた彼女の姿はもはや劇場にはない。一方、AKB48は「RIVER」でのオリコンウィークリーチャート1位、第2回総選挙、じゃんけん大会開催などさらに話題を振りまいていく。だが、ひとつだけ変わらないものがあった。それは、鈴木が写された『週刊AKB』公式サイトのトップページの画像。主要メンバーと共にガッツポーズを決めた鈴木の画像は、微笑をたたえたままだった。あたかも、いつか帰ってくる主を待つように……。
■AKB48に電撃復帰!! 先輩からの温かいエール
そんな折、2010年10月10日、野外ライブ「AKB48東京秋祭り」で11期生がお披露目され、その中に、鈴木の姿があったのだった。ファンからも「おかえり!!」と声援を送られ、メンバーからも祝福される中、鈴木と親交の深かった浦野一美がその日のブログでこう鈴木にメッセージを送った。
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