「地方に行くほど珍しい名前の子どもが増える?」DQNネーム流行の背景を探る!
2012/06/07 10:00
もはや、2012年には珍しい名前も珍しくなくなり、「かくあるべき」という名前の観念そのものが揺らぎ始めている。「これはDQNネームなのか……」という親たちの不安を裏返して考えれば、つまり、DQNネームと普通の名前との境界線が揺らいできたということだろう。小林氏も現代の学生と接しながら「珍しい名前でいじめを受けるといった話が、かつて以上に聞かれるということはありません。しかも興味深いことに、名前が個性的なので、『あだ名』が減少しているといわれているんです」と報告する。どうやら、このまま、珍しい名前は市民権を得ていくようだ。そこで小林氏は、こう提言する。
「名前には親の願いが込められているものの、その願いを受取けるのは名付けられた本人です。なので、1回であれば簡単に改名ができるように、制度を変更してもいいのかもしれません」
もちろん、親たちが頭を悩ませながら考えた子どもたちの名前を、外部の人間が安易に「よい」か「悪い」かという判断をすることはできない。だが、珍しい名前が流行し、それに対する反発も語られるこの状況からは、「個性化」「公共性」「マスメディア」など、現代社会が抱えるさまざまな問題が浮かび上がってくる。
(取材・文=萩原雄太[かもめマシーン])
最終更新:2012/06/08 12:42
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