私利私欲が動機!? 接触者が明かす、スパイ疑惑の中国外交官の素顔
#中国
在日中国大使館の李春光・元1等書記官によるスパイ活動疑惑は、元書記官と接触したとして野党から追及されている鹿野道彦農水大臣が、4日の内閣改造で辞任に追い込まれる事態にまで発展した。
一方、現職閣僚までをも巻き込んだスパイ小説さながらのこの事件で、主役を演じる元書記官の素顔について、本人と面識があるという貿易会社経営の50代男性、K氏は次のように語る。
「最初、どこかで聞いたことがある名前だなと思っていたんですが、テレビで顔を見て『アッ』と思いましたよ。彼と会ったのは、次期主席の座が内定しているといわれる習近平が来日した際に行われた、中国大使館主催の立食パーティーの席上だった。中国の外交官には堅物が多い中、彼はニコニコした話好きの男だったよ。日本語も堪能で、私が『五粮液』という中国の高級酒が好きだという話をすると、ウェイターに持ってくるように指示してくれて。しかし、用意がないとわかると『中国大使館はケチだから』などと言って笑っていました」
K氏はその後、元書記官と10分ほど話を続けたというが、話題の中心はK氏が手掛けるビジネスについてだったという。
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「うちが中国から輸入しているある食品について、『どのくらい儲かるのか』『輸送はどうしているのか』などと興味深そうに聞いてきた。また別れ際には、『もっと安く卸しているところを知っている。いつでも相談に乗るから、直接連絡してくれ』と、外交官らしくないことも言っていた」
ちなみに元書記官は、外国人登録証明書を不正に取得し、アパート賃貸経営などの商業活動を行っていたことも明らかになっている。
「スパイというと、秘密組織から特命を受けて活動する『007』みたいなイメージがあるが、そんな雰囲気はまったくなかった。どっちかというと、カネに目のない商売人という雰囲気だったね」
そうK氏は話すが、本性を隠しながら活動することもスパイの重要な使命のひとつ。情報漏えいの実態など、全容解明が急がれる。
(文=牧野源)
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