2011年公演最多出演のAKB48研究生・伊豆田莉奈ヒストリー 笑顔の裏に隠された12ポジションの苦悩
#AKB48
2011年のゴールデンウィークには出演が続き、同じく公演出演が多かった阿部マリア、伊豆田、鈴木紫帆里と、それぞれの名前の頭の1文字を取って「チームアイス」を名乗り、互いに励ましあう仲となっていった。常に微笑をたたえながら、先輩の話を聞くその姿に、正規メンバーの中にも彼女を認める者が現れ始める。チームB公演で共演することが多かった佐藤すみれとは、頻繁に二人で出掛け、互いの家に泊まりに行くなど、「もはや家族」とすみれが語るほど、交友を深める。それは、伊豆田が懸命に努力していることを認めているからだった。
そんな中、7月22~24日に行われたコンサート「よっしゃぁ~行くぞぉ~! in西武ドーム」の2日目、23日に、同期の阿部マリア、入山杏奈が新たに発足するチーム4へ昇格することが発表される。先に昇格していた仲俣汐里、市川美織に続いて10期から4人が昇格を果たしたのだった。仲間に先を越される中、9月20日開催の「AKB48 24thシングル選抜じゃんけん大会」には、カッパのコスチュームで参戦。これは『有吉AKB共和国』(TBS系)の「化け物と化したAKBを救え 超常現象グルメ」という企画に出演した際に彼女が扮したものだったが、じゃんけんでは、菊地あやかに敗れてしまい、選抜入りはならなかった。
だが、このカッパキャラを通して、小嶋陽菜や篠田麻里子から慕われることになり、意外な効果を発揮したのだった。
■生誕祭で初めて明かした“不器用さ”
10月1日に、ついにチーム4の「僕の太陽」公演が始動する中、伊豆田は11月26日に16歳の誕生日を迎え、その当日の彼女にとって初の生誕祭がチームB公演で行われた。そこで、彼女は涙をこぼしながら初めて秘めていた胸の内を語ったのだった。
「いろんな公演に出させてもらっていて、ファンの皆さんには『いずりなは、器用なんだね』と言ってもらえて、うれしいんですけど、内心はすごい不器用で、自分の意見も言えないし、嫌なことも断れなくてそのままやっちゃったり、子供っぽいし、何もできないんですよ……。だから、これからは、ちょっとずつ自分の意見も言える大人に近づいていけたらいいなと思います」
器用だから多くのポジションができたわけでなく、不器用ながら、自らの努力でポジションを覚えていたことを、初めて明かした伊豆田。そんな彼女に、自分も同じく過去に多くのポジションをこなした経験のある佐藤亜美菜は、公演の映像が配信されている『AKB48 LIVE!! ON DEMAND』の“手書きコメント”で伊豆田にメッセージを送った。
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