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日刊サイゾー トップ > カルチャー > 本・マンガ  > モテるオタクになる本『モタク』

「モテるオタクに、俺らだってなりたい!」非モテオタクに捧ぐコミュ指南書『モタク』

 そうなのだ。オタクが恋愛に失敗するのは、そもそもモテスキルの有無が問題なのではない。

 オタクは自分の好きなものをとにかく語りたい、自己主張の塊のような生き物であるがゆえに、相手への思いやりをついつい忘れがちなだけなのだ。

 そんなちょっぴりコミュニケーション能力に難のあるオタクが「恋愛」という戦場に立つためには、まず「コミュニケーションスキル」を開発する所からスタートせねばならなかったのである。

 そこに気付いたアルテイシア女史が、「軟弱物!」と時に厳しく、「あなたならできるわ」と時に優しく、いまだ革新できずにいる古い地球人である我々オタクを導いてくれるというわけだ。

 そこらへんのオタク向け恋愛ガイドとは違うのだよ!

 関西系のバンカラ気質で男子を叱咤しつつ、自身も太っていてモテなかった黒歴史があるといい、オタク読者への気づかいを感じさせるテキストも好感度大である。まさに優しさと厳しさを併せ持ったセイラさん。僕の脳内では、故・井上遥さんの声でテキストが再生されたものである。

 世界で一番アキバな個人サイト「アキバblog」で紹介されてツイッターで人気になり、アマゾン書籍ランキング恋愛・結婚・離婚部門で1位に輝いた話題作。

 セイラさんに恋愛指南をしてもらいたいオタク男子。そして、なぜか人間関係がうまくいかない老若男女にもオススメの一冊だ。

最終更新:2012/06/04 13:28
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