5月の風吹くお台場に超ディープな10代バンドが集結!? 「kids these days!」イベントレポート
写真左より、本イベント主催者のライター成松哲氏、
同じくライターの大山くまお氏、EMIミュージックの
加茂啓太郎氏、そして、佐賀県唐津市の女子校生バンド「Victory」の面々。
去る5月12日、東京・お台場にある、ニフティが運営するイベントハウス「東京カルチャーカルチャー」にて「A kids these days! Night~(ほぼ)10代バンドがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!~」なるイベントが開催された。
同イベントは、「月刊サイゾー」でも活躍中のライター成松哲氏が、高校の軽音部バンドなど10代のインディー/アマチュアバンドへのインタビューを通して「いまどきの若者」の横顔に迫るというコンセプトで制作したインディーマガジン『kids these days!』vol.2の発行を記念したもの。要は、成松氏が『kids~』vol.1&2で取材したバンドから選りすぐった3組のライブ&公開インタビューをやってしまおうというわけだ。
インタビュアーを務めるのは、EMIミュージックの新人発掘セクションでチーフを務め、過去にウルフルズ、氣志團、ナンバーガール、相対性理論などを見出してきた加茂啓太郎氏と、ミュージシャンへのインタビュー実績も豊富なライター/編集者の大山くまお氏のお2人。
ではでは、四の五のいわず音を聴いてもらいましょうと、まずははるばる佐賀県からやってきた女子高生5人組バンド「Victory」がステージへ。メンバー全員が高校2年生(16~17歳)で、当たり前だが見るからに若い! しかも1曲目は、アニメ『キテレツ大百科』のエンディング曲「はじめてのチュウ」(のHi-STANDARDバージョン)のカバーなんて、反則だろ!
「東京で演奏するのが初めてで、すっごく楽しみにしていました」と九州なまりのMCも初々しく、計4曲プレイ。オリジナル曲も王道のガールズロックだ。思わず「青春ですな~」と目を細めてしまった。このVictoryは多くの大人がイメージするであろう「女子高生バンド」にドンピシャで、ある意味、戦略的というか、“見せ方”を心得ているバンドなのかと思いきや、本人たちは「そんなに考えてないです」という、天然のおっさんキラー。普段は地元のお祭りや盆踊りでプレイすることが多いというエピソードも、実に新鮮だった。
もちろん演奏も、全国の高校生バンドの祭典「ティーンズ ロック イン ひたちなか」で優勝したというだけあって、堂に入ったもの。加茂氏は「プロを目指すとして、アイドルっぽい見方をされてもいい?」と口説きにかかっていたほどだ。
そんなVictoryが運んできた爽やかな青春の風に皆が甘酸っぱくなっている中、会場にアラーム音が鳴り響き、2番手の3ピース・ガールズバンド「ミケトロイズ」が登場。そして「ミケトロイズ、指令よ。この会場に火星人が忍び込んでいるから捕まえてきなさい」(要約)という電波なアナウンスとともに演奏スタート。
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