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【特集】AKB48 27thシングル選抜総選挙

AKB48の強さは「メッセージ力」 総選挙を行う真の理由の裏に潜む“承認欲求”の真実(後編)

AKB05.jpg(c)AKS

前編はこちらから

■ランク外のメンバーが誓った“恩返し”と自己実現意欲を喚起させる“承認欲求”

 シングル参加メンバーを選ぶ「AKB48 27thシングル選抜総選挙」。光あるところには、当然影も存在する。昨年の総選挙で惜しくもランク外となったメンバーはそれぞれブログでファンにメッセージを送った。多くのメンバーがそれぞれ綴ったのは「ごめんなさい」と「恩返ししたい」という言葉だった。中田ちさとは「たくさん応援してもらっているのに恩返しできなくて本当にごめんなさい。今日のことをしっかり受け止めて改めて自分と向き合って今後どうしていったらいいか考えます」とコメント。また、小林香菜は「私は今回もあのステージに上がることはできませんでした でも、凄く納得しています きっと、私はあのステージに立っていたメンバーよりも欠けている所がたくさんあるんだと思います だから、これからはきちんとその足りない物、欠けている所を直していきます」と明かした。壇上に立つことはできなかったが、総選挙を通して、メンバーたちは改めて自分と向き合い、さらに向上することを誓うきっかけとしたのだった。

 ランク外となっても総選挙は、向上心を培う――。右脳と左脳をつなぐ脳梁が男性よりも太く、より感情的な女性は承認欲求が強いとされ、誰かに認められることで、喜びと心の平穏を得る場合が多い。 

 心理学者・マズローの「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生き物である」という「自己実現論」がある。人間の基本的欲求を低次から生理的欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求、承認の欲求、自己実現の欲求という5段階あると定義している。AKB48で例えれば、研究生として加入、正規メンバー昇格、アンダーガールズ、選抜メンバー、神7(あるいはSKE48のセレクション8、NMB48のNMBセブン)となぞらえられるかもしれない。また、今回の総選挙では、フューチャーガールズ(49位~64位)、ネクストガールズ(33位~48位)、アンダーガールズ(17~32位)、選抜(1位~16位)、神7(選抜の中の1位~7位。あるいは筆者提唱の新概念・G8=記事参照)となる。つまり、各メンバーに目標を設定し、常に成長するきっかけとしているのだ。

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