紳助の次はエリカ様! ‟2011年下半期週刊誌売上No.1”文春のスクープ力
#雑誌 #出版 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
島田紳助インタビューなど、文春のスクープ力恐るべしである。とくに今週は、あの沢尻エリカ様があろうことか大麻中毒だというのだから仰天である。
沢尻(26)が約5年ぶりにスクリーン復帰を果たした『ヘルタースケルター』(蜷川実花監督・7月14日公開予定)は、過激なセックスシーンがふんだんにあることから、前評判は上々だった。
しかし、彼女が体調不良を理由にPR活動を突然休止したことで、また彼女のワガママが始まったと喧しかったが、これも宣伝活動のための話題づくりではないかといわれていたのだ。
だが文春は、沢尻の「病状」は予想以上に深刻で、それも原因は大麻にあるというのだ。
では何を根拠にそうだというのか。沢尻の前の所属事務所が彼女を契約解除した理由の一つに、こうあるというのである。
「平成21年9月10日に本人の同意のもと薬物検査をしたところ大麻について陽性反応が示され、本人は大麻使用の事実を認めた上で、今後大麻の使用を止めることはできない旨を表明したことなどが、専属契約の第9条に該当することによるものです」
これを裏付けるために、文春はスペインに飛ぶ。
沢尻が夫の高城剛とスペインに行っていたとき、「大麻インストラクター」と称する男と付き合い、大麻パーティに参加していたことなどを、その男(セルジオ)から聞き出している。
男は沢尻がマリファナに関してよく知っていて、「アイソレート」というオランダのハシシ(大麻樹脂)のことも知っていたと話している。
彼女の前の所属事務所は、俳優の押尾学や酒井法子が覚せい剤取締法違反で逮捕、検挙されたために、事務所をあげて所属タレントの薬物検査を実施し、沢尻が大麻常習者だとわかって契約解除したというのである。
折も折、酒井法子(41)の後見人の建設会社会長が今月20日に死亡していたことが分かり、久しぶりに酒井がテレビに出て心境を語っていた。
酒井は、執行猶予が明ける今年の秋には芸能界に復帰するのではないかとウワサされている。
芸能界復帰はともかく、覚せい剤には手を出していないように見えるが、覚せい剤などに詳しい私の友人によると、酒井が再び覚せい剤に手を出す確率はまだまだ高いという。
また、大麻は覚せい剤より常習性がなくやめやすいといわれるが、そんなことはないそうである。これまでもさまざまな「事件」を起こしてきたエリカ様の究極のスキャンダルの行方はどうなるのか。「大麻中毒」とまで断定されたエリカ様の反撃はあるのか。このままで終わらないことは間違いないはずである。
(文=元木昌彦)
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。
【著書】
編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
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