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窮屈な社会のスキマを見つけ出せ!『秘密基地の作り方』

「秘密基地を作る、ということは、言ってみれば将来にわたって必要になってくる『構想力』であるとか、人と人とのつながり、自然の怖さや自分の行動に責任を持つことなどを学ぶという、“人間力”を鍛える格好の場でもあるのです」(同)

 東京で生活をしていると、もう秘密基地には適した場所はなくなってしまったように思える。けれども子どもたちは、橋の下や団地の隅っこなど、意外な場所にスキマを見つけ出し、自分たちの場所にしてしまう。開発され尽くしたと思われるような都会にも、まだまだ特別な空間は残されているのだ。日本のこれからを考えるために、今、必要なのは「秘密基地」的な考え方なのかもしれない。
(文=萩原雄太[かもめマシーン])

●おがた・たかひろ
1969年熊本県生まれ。NPO法人九州コミュニティ研究所副理事、九州産業大学非常勤講師。1996年に又木計介と共に設計事務所設立。1999年に、秘密基地に関する研究・実践を目的として日本キチ学会を設立。

最終更新:2012/05/24 21:00
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