渡瀬悠宇が語る“厳しい現実と戦う比喩”としての『ふしぎ遊戯』と創価学会【前編】
#創価学会 #ハピズム
真っ白な紙の上に新たな世界を創造していくマンガ家たち……そんな彼らに、作品づくりを通して体験したスピリチュアルな世界や、作品に込められた思いについて話を聞く不定期インタビュー連載がスタート! 記念すべき第1回は、『ふしぎ遊戯』などで知られる渡瀬悠宇先生にお話をうかがった。初めて明かしてくれた自身の信仰と作品の関係、そして、そこに込められた子どもたちへの強いメッセージとは……?
――早速ですが、まずは渡瀬先生のルーツについて教えてください。先生がマンガを書き始めたのは、何歳くらいの頃ですか?
渡瀬悠宇(以下、渡瀬) 絵を描き始めたという意味では、2歳くらいですかね。母によると、その頃から絵に対する執着がものすごい子だったみたいです。それからコマを割った“マンガ”を描き始めたのが5歳くらい。それからずーっと描き続けて、小学校5~6年生になるくらいの頃には、勝手に連載を始めていました(笑)。
――5歳でコマ割りまでですか! すごい子どもですね! そんな先生が本格的にマンガ家を志したのは、いつ頃なんでしょうですか?
渡瀬 初めて出版社に投稿したのは、17歳の時です。32ページの作品だったんですけど、当時、マンガ雑誌はあまり読んでいなかったので、「どこに投稿しようかな?」と考えていろいろ調べたんです。それで、私はどちらかというと少年マンガが好きだったんですが、調べてみたら少年誌の投稿作品の規定ページ数って16ページだったんですよ。「もう描いちゃったし、どうしようかな?」と思っていた時に、本屋でたまたま手に取った「少女コミック」(小学館)が32ページで受け付けてくれたので、送ってみたっていう……。そしたらいきなりAクラス賞と編集長期待賞をもらった上に、担当編集者までつけていただいた。あまりのスピードに「えらいこっちゃー!」ってなりましたね。
――そして、古代中国をベースとして独特の世界観を描いた初めての連載『ふしぎ遊戯』【1】がいきなり大ヒットしました。古代中国をベースにした独特の世界観が特徴です。『ふしぎ遊戯』シリーズにしろ、現在連載中の『アラタカンガタリ ~革神語~』【2】(以下『アラタ』)にしろ、先生のマンガには空想の世界のお話が多いように感じます。その発想はどこから来るんですか?(続きを読む)
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