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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > “逸見家のドラ息子”はいま

『5時に夢中!』卒業から1カ月半……“逸見家のドラ息子”逸見太郎はいま

逸見 たとえば、曜日ごとに打ち合わせの仕方から何から違うんですよ。ある曜日ではスタッフルームで打ち合わせをして、ほかの曜日ではコメンテーターのメイク中に打ち合わせをする。マツコ(・デラックス)さんなんかは、「生で臨むのが面白いんだ」という方なので、事前に誰が何を言うか知らない状態で収録に入るんです。そういったそれぞれのスタンスにアジャストしていくのに、非常に苦労しましたね。1年目は、僕の出来があまりにもひどかったので、毎日プロデューサーさんに反省会をしていただき、同録を見ながら、コメンテーターごとに「得意な話」「好きな色」「好きな食べ物」なんかを「野村ID野球」みたいに全部、ノートにメモしてました。

――すごい! そのノート、ぜひ見たいです(笑)。

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逸見 1人ずつ傾向と対策を整理しないと、ホント大変なことになるんですよ。

――一番苦戦したコメンテーターは、どなたですか?

逸見 そうですねえ……ノーコメントにしておきましょう(笑)。ただ、「苦手な曜日を作らないように」というのは、ずっと自分に言い聞かせてました。憂鬱な曜日があると、画面に出てしまいますから。

――ちなみに、お手本にしていた司会者はいましたか?

逸見 くりぃむしちゅーの上田(晋也)さんですね。すごくスマートな司会をなさっている印象だったので、参考にさせていただいていました。あとは『報道ステーション』(テレビ朝日系)の古舘(伊知郎)さんは毎晩見ていましたね。

――番組中に最も気を付けていたことは?

逸見 コメンテーターの発言を僕の言葉によってつぶさない、ということですね。ただ同意もしてはいけない。番組全体の意見として捉えられてしまってはいけないので、「そういう意見もありますよね」というスタンスで進めるように心掛けていました。

――コメンテーターの口車によって、逸見さんの性的な話題がフィーチャーされることも多かったですね(笑)。

逸見 エロスに関しては、すごい経験をされている方たちばかりが揃っていたので、取り繕っても、あとで「なんでそういう中途半端な奴が番組やってるんだ。こっちは散々さらけ出してるのに!」って言われかねないわけですね。私としては「いやいや、そこまで聞いてないのに、あなたたちが勝手に言ってるだけじゃないですか」って反論したいけど立場的に言えず、素直に答えちゃうんですよね……。ただそれを繰り返してると、合コンなんかで初対面の女性に、一般的なラインを当たり前に超えたエロい会話を普通にしようとしてる自分がいたりするんです。なので、スタッフとも「俺ら麻痺してないか?」って、よく確認し合ってました。

――確かに、岩井志麻子さんの下ネタを毎週聞いてたら、誰でも麻痺しそうですね(笑)。

逸見 反省会でも「今日は、岩井さんのチンコ対策を考えましょう」ってテーマで、真面目に話し合ったりしていましたから。「チンコ発言は1回はいいけど、2回はダメ」「じゃあ、そこの線引きはなんなんだ」とか。

――夕方の番組の反省会とは思えないですね(笑)。

逸見 反省会で「言論の自由」に関して話すことは多かったですね。「放送禁止用語って一体なんなんだ」とか、「なんでチンコはいいけど、逆はダメなんだ」とか、「パイパンの語源が何か知ってるかい?」とか。

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