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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 黒田勇樹が育児ノイローゼ!?
『非俳優生活100days』刊行記念インタビュー

「めっちゃめちゃしんどい!」“非俳優”黒田勇樹が育児ノイローゼに!?

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 2010年に所属事務所を辞め、現在は「ハイパー・メディア・フリーター」として独自の活動を続ける黒田勇樹。彼が初めての著作『非俳優生活 100days』(青土社)を刊行した。事務所を辞めてからの100日間に綴られた日記がほぼそのまま掲載されており、だらしない貧乏生活や女性関係なども生々しく明かされ、突然オリジナルのショートストーリーが語られることも。当サイトでの約1年前のインタビュー(記事参照)以降もネットユーザーたちを翻弄し続け、「ニーサン」の愛称で新たなファンも獲得している彼は、この本にどんな想いを込めたのか? 

――さっきTwitterで「飲み会でビール5杯飲みましたが平気なふりをして取材に向かいます」と書かれてましたよね……大丈夫ですか?

黒田勇樹(以下、黒田) 見てたんですね! もしかして酒くさいですか?

――まぁ、若干(笑)。

黒田 すいません、大丈夫です! 始めましょう!

――ではまず、本を出された経緯から教えてください。

黒田 俳優を辞めてバイトに追われる生活を送っていた時、「このままじゃダメだ、なんとかしなきゃ」ってふと思った日があったんです。その時に書いたのが「はじめに」として本に載っている文章で、事務所を辞めてからちょうど100日目の日記でした。それで過去のmixi日記を読み返したら、日々の心の動きがすごく表れていて、本にしたら共感してもらえるかもしれないと。あとは自分の中で「俳優・黒田勇樹」からひとりの人間として、転機を迎えられる区切りになればいいなとも思って。

――出版社には自ら持ち込んで?

黒田 そうですね。ただ「元俳優から転落した」というイメージがあるから、ゴシップがないと出せないって話が多かったんです。でも、僕はそれはいやで。芸能界には恩もあるし、お世話にもなったし、それを攻撃してお金にするのは違うなと。そうしたら青土社さんが「黒田さんが出したい形で出版しましょう!」と言ってくれて。

――青土社というと、堅い内容の書籍が多いですよね。

黒田 青土社の新聞広告で僕の本の隣にあったのは『「フクシマ」論』(開沼博著)でした(笑)。めっちゃ高尚な本みたいになってて、ちょっと申し訳ないです。

――日記は個性的というか、結構めちゃくちゃな文章ですよね。当時はどんな心境で毎日書いていたんですか?

黒田 もちろん発表する気もなかったし、mixiで内輪にだけ見せていた文章だから、独り言ですよね。彼女と別れたばかりでお金もなくて、家に帰っても話す人がいなくて、次の日を迎えるためには安酒を飲みながら日記で吐き出すしかなかったんだと思います。

――でも、本にする段階で文章を整える選択もありましたよね。

黒田 このままのほうが正しいのかなと。そのほうが、当時のうやむやがちゃんと伝わる気がして。いい時もあれば悪い時もあるというのが、僕の伝えたいことだったので。

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